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廉side
Aから海に行きたいって聞いた日
「それは紫耀が行きたいって言ったから？」
深い意味は無い。なんて空っぽの言葉で誤魔化して好きな子を試すような最低な行為。
通話を切ってベッドに体を沈めて、ずっしりと重く感じる頭を抱える。
紫耀と再会してからずっと
胸のどこかがざわざわ音を立てていてその正体が何か。
なんて考えんでも分かる。
嫉妬、不安、恐怖。そのどれもが当てはまる。
やっとの思いで俺の隣で笑ってくれるようになったAをまた紫耀に持っていかれるのが怖い。
大好きなあの笑顔が俺の手から離れるのが怖い。
「A好きや…」
って寂しいひとりの部屋に内心で呟いた。
女々しいってAは思うかもしれん、けどそんなんどう思われてもいい。俺は手離したくないねん。
それでも、僅かに残ったﾌﾟﾗｲﾄﾞで仕事終わりに向かった図書館。
小さなベンチに紫耀とAが並んで座っている光景に固く拳を作って嫉妬に耐えた。
「紫耀もAも行きたがってんのに行かん意味がないやん」
Aを奪うなんて、いくら紫耀でも許さへんよ。
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みょん氏(プロフ) - Fujisaku888さん» そう言って頂けて嬉しいです！コメントありがとうございました(^^) (2019年8月17日 15時) (
レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
Fujisaku888(プロフ) - 続きがとっても楽しみです……！ (2019年8月17日 9時) (レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みょん氏
| 作成日時：2019年8月12日 23時
