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懐かしさにふたりして物思いにふけっていたら、どこからか きゅっ という靴と廊下が擦れる音がして
驚いたけど、手を握られ紫耀に引き寄せられてからずっと繋いでいる手に意識が持っていかれる。
「静かにしててね」
「う、うん…っ」
大きくて少し骨張った指に握られていると思うと、
ドキドキと加速する鼓動が紫耀にまで聞こえてしまいそうで、誰かに見つかるよりそっちの方が怖かった。
「よし、行った」
「…そっか」
「あ、手 ごめん」
「そ、そうだよ。もうセクハラー」
っておどけていてもドキドキしているのが恥ずかしくて上手く笑えない。
こういう時に空気を読まない紫耀は、何故かジッと見つめてくるし、もうなんなの。
視線を感じれば感じるほど全てを見透かされてるようで、前髪を直すふりして目線を逸らした。
「帰ろうか」
気まずい空気の中ポツンと呟いた紫耀にはいつもの笑顔がなくてちょっと不安になった。
学校を出てからも紫耀の口数は少なくて、どうしたのか、なにかしちゃったのか考えても分からないのがもどかしい。
そんな時 ﾋﾞｰｯという大きなｸﾗｸｼｮﾝの音が聞こえたと思ったら
何でだろう、目の前には紫耀の胸があってその懐かしい香りに強く抱き締められていた。
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みょん氏(プロフ) - Fujisaku888さん» そう言って頂けて嬉しいです！コメントありがとうございました(^^) (2019年8月17日 15時) (
レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
Fujisaku888(プロフ) - 続きがとっても楽しみです……！ (2019年8月17日 9時) (レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みょん氏
| 作成日時：2019年8月12日 23時
