本丸百話 ページ5
僕は破壊された
物としての生を、付喪神としての生を終えた
次に人の世の行く時は 時代も記憶も全てが変わっているのだと思っていた
でもそれは違って
時代は変わっていなくて 記憶もあって
ただ 辛い気持ちが募っていくだけで
一目だけで良い 会いたい
そんな半端な気持ちで言った一言で 昔の懐かしい仲間に会えた
そうしたら もっと会いたくなってもっと辛くなった…………。
菊一文字「……ねぇ主、 人と言うのは………とても面倒だね………」
自分しか居ない部屋には言っても 寂しく声が響くだけだった
「ニャ〜…」
菊一文字「っ！？……………ね、猫…どこから入ってきたんだい…？」
「ニャ〜…ニャ〜……」
小さな黒猫が青い目を光らせてじっと僕を見つめていた
菊一文字「わっ、…！！」
いきなり脚と腕の鎖が壊れた
「ニャ〜」
菊一文字「……君がやって……くれたのか…？？」
黒猫は沖田君が池田屋事件の後 飼っていた
黒猫を飼うと結核が治ると言う迷信があったからだ
それでも沖田君は病に伏した 猫は沖田君を救ってはくれなかった
菊一文字「…僕の事、救ってくれる？」
「ニャ〜！」
菊一文字「っ…か、可愛い……っ…！！天使かっ…！！いやっ天女かっ…！」
「ニャ〜…」
その猫は 器用に前足を使って扉を開けてひょこりと出て行った
菊一文字「あっ…待ってくれ……！」
雪「…菊様が……演練にいらっしゃったのですか？」
瑞樹「うん…！ 顔は見てないんだけどその主の人が菊一文字様って言ってたんだっ！」
周りに居た役人の人が顔をしかめた
「瑞樹様 今、菊一文字 則宗様を顕現なされた人はあの人しかいないのですが…」
瑞樹「あの人って…？誰ですか？」
「………………………………………………」
「私ですよ」
雪「っ……！！貴女っ…！」
朱鞘「どうも お久しぶりですね 御二方」
瑞樹「…まぁ……よくぬけぬけと顔 出せたもんだね…君……っ……」
朱鞘「あら 一応私、政府のトップなんですよ？そんな口聞いて良いのですか？」
瑞樹「なっ…………？！」
朱鞘「菊一文字様は私の元で どの本丸の刀剣よりも強くなりました
やっとあの人を手にできたのです、邪魔するのならば………
容赦はしません。」
朱鞘の顔はとても歪んだ笑顔で微笑んだ
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☆シア☆(プロフ) - ナノンさん» ナノンさんコメントありがとうございます！確かに瑞樹よりも雪様の方がイケメンなんですよね……多分 瑞樹以上にタフで可憐でイケ姉様って感じです。(｀・ω・´)！ (2017年9月4日 15時) (
レス) id: 885cf96819 (このIDを非表示/違反報告)
ナノン - 雪様。カッコイイ！瑞樹様より美しい立ち振る舞いと男前！雪さまに惚れました！ (2017年9月1日 3時) (レス) id: d94c8b6876 (このIDを非表示/違反報告)
☆シア☆(プロフ) - 図書館長さん» わぁぁぁぁありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！！！！！！！(*ﾟ▽ﾟ*) (2017年4月4日 20時) (レス) id: 885cf96819 (このIDを非表示/違反報告)
図書館長 - もちろんですとも！☆シア☆さんのことも応援してます！ (2017年4月4日 16時) (レス) id: 95fa91edf4 (このIDを非表示/違反報告)
☆シア☆(プロフ) - 図書館長さん» ありがとうございます！イラスト良いですよね…僕も1日最低一回はイラスト見てニヤけてますwwwこれからも菊ちゃんと小狐丸をよろしくお願いしますっ！(｀・ω・´) (2017年4月4日 16時) (レス) id: 885cf96819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆シア☆ | 作者ホームページ：http://スガさんLOVE
作成日時：2017年2月18日 21時
