本丸百三十二話 ページ37
瑞樹「本当に……ほんっとうにっ……大丈夫なの…?」
菊一文字「心配性だなぁ…大丈夫、すぐに帰って来るよ…」
雪「で、でも…菊様…っ…………」
菊一文字「…僕のせいで折れた刀に比べたらこんなの安いよ
大丈夫だから………ね?」
小狐丸「そんな事言って顔は死んだ魚みたいな顔をしてるではないか」
菊一文字「もっとマシな例え無かった?「本当の事じゃ」返す言葉も御座いません。」
小狐丸「………必ず 無事に帰って来てくれ…則宗。」
優しい声音で力強く菊一文字を抱き締めた
菊一文字「いきなりデレてどうしたんだよ 小狐丸」
小狐丸「…………………なんでもない……」
薬研「小狐の旦那の言いたい事はわかるぜ、ただでさえ菊一文字は危なっかしいんだからよ」
菊一文字「ははっ ごめんよ。
それじゃあ行って来る 僕が留守の間よろしくね」
小狐丸「気をつけるんじゃぞ……絶対に無理はするな……」
菊一文字「あぁ……勿論さ。」
出陣先は池田屋事件 隊員は菊一文字 則宗。
菊一文字「ん〜…いつ来ても暗いなぁ………」
いくら強くても太刀、脇差や短刀の様に夜目が利く訳ではない
気配 色 殺気 息遣い 全てがわかるように神経を研ぎ澄ましていく。
『ぁ"あっ……ァァァァァあ"っ!!!』
菊一文字「うっわ……検非違使だ…………」
一度 歴史が変えられたせいで検非違使や敵の量が格段に増えていた
菊一文字「さぁて 敵を殴りに行きますか」
その言葉を発した次の瞬間には 物陰に菊一文字の姿は無い
刃の擦れる音と赤黒いドロリとした水滴が夥しく地面に落ちては消えてゆく
禍々しい気配と殺気が渦巻く敵陣に乗り込んでは敵を斬る。
怪我は少し奇襲に引っかかり刀装が少し剥がれ軽傷を負った程度
池田屋の敵は全て斬り殺した。
後の任務は 僕が焼けた神社の偵察をするだけだ。
菊一文字「……はぁっ………………………」
あまり気乗りはしなかった
変えられた歴史とは言え 一度は焼けた所に自ら行くのだ
あの赤い炎が頭によぎる 溶けるような熱さが体を包む感覚
首を横に振って気分を切り替えるように頭を上げた。
菊一文字「よしっ…!!」
静寂が月を照らす中 静かに呟いた。
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☆シア☆(プロフ) - ナノンさん» ナノンさんコメントありがとうございます!確かに瑞樹よりも雪様の方がイケメンなんですよね……多分 瑞樹以上にタフで可憐でイケ姉様って感じです。(`・ω・´)! (2017年9月4日 15時) (レス) id: 885cf96819 (このIDを非表示/違反報告)
ナノン - 雪様。カッコイイ!瑞樹様より美しい立ち振る舞いと男前!雪さまに惚れました! (2017年9月1日 3時) (レス) id: d94c8b6876 (このIDを非表示/違反報告)
☆シア☆(プロフ) - 図書館長さん» わぁぁぁぁありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!(*゚▽゚*) (2017年4月4日 20時) (レス) id: 885cf96819 (このIDを非表示/違反報告)
図書館長 - もちろんですとも!☆シア☆さんのことも応援してます! (2017年4月4日 16時) (レス) id: 95fa91edf4 (このIDを非表示/違反報告)
☆シア☆(プロフ) - 図書館長さん» ありがとうございます!イラスト良いですよね…僕も1日最低一回はイラスト見てニヤけてますwwwこれからも菊ちゃんと小狐丸をよろしくお願いしますっ!(`・ω・´) (2017年4月4日 16時) (レス) id: 885cf96819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆シア☆ | 作者ホームページ:http://スガさんLOVE
作成日時:2017年2月18日 21時