3 ページ4
.
最近調子がおかしい
少し動いただけで息切れがする
咳も出るし鼻血も出る
体重だって5kg落ちた
自分でもわかる
痩せたとういよりは窶れた。そんな感じがする
「ねえ！今日の衣装めっちゃ可愛くない？！」
でもメンバーの前では極力元気に。
心配はかけたくない
中務「ほんまやんめっちゃ可愛い」
小森「可愛いけど足出しすぎだって」
「隼は心配性だなあ」
小森「男の人だっていっぱいいるんだから心配になっちゃう」
なんて言いながらバックハグしてくる隼
佐野「そういうの廊下でやってくださーい」
隼は心配性だから体調が悪いなんて尚更言えるわけが無い
「ごめんちょっとトイレ！」
他愛もない話をしてると急に吐き気が押し寄せてきた
...こんなの初めて
気持ち悪い。乗り物酔いなんて比にならない
「え...血？」
口の中で鉄の味がしてる
鏡で自分の顔を見ると顔が青白い
こんな顔で楽屋に帰ったらメンバーになんて言われるだろうか
「もしもし健二郎さん...」
山下「Aどうしたん？」
健二郎さんは一番信頼してる先輩
体重が落ちたこと
すぐ息切れしちゃうこと
鼻血や咳がでること
そしてさっき血を吐いたこと
全部全部ありのままに話した
山下「メンバーには？」
「メンバーには話さないでください。お願いします」
山下「わかった、いつでも頼ってな」
「...はい」
ただの風邪
そんな風に済む話じゃないことはわかっていた
でもそう思いたかったんだ
午後の仕事を全部キャンセルして病院に行くことにした
ただひたすら怖い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：七瀬。 | 作成日時：2020年5月1日 22時
