Fleeting love (ページ3)

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佐野side

無言でヘドバンしてるアホがいる

それはAと隼

他のみんなは笑いながら動画とか撮ってる

インスタにでもあげるつもりなのだろうか

ほんとにアホだしうるさいけどムードメーカーでなくてはならない存在

「っ！？」

佐野「水！」

急に咳をしだした

こんな咳聞いた事ないぐらいの激しい咳

白濱「大丈夫？！」

数原「ちょっ、メンさんティッシュ！」

関口「はい！」

小森「え？なんで鼻血...」

中務「やばいやろこれ」

片寄「A大丈夫だよ」

鼻血に激しい咳。
嫌な予感がする

関口「よかった、治まった」

小森「ほんとに病院行こう？ね？」

「最近お仕事多くて疲れてるだけだから平気！」

いつもみたいにヘラヘラ笑ってるAをみて少し安心する

中務「今日仕事何個あるん？」

「えっと...5個かな？」

数原「キャンセルした方がええんちゃう？」

「ううん迷惑かかっちゃうし平気だよ」

片寄「その内の2つは俺も一緒だからちゃんと見とくよ」

小森「うん。涼太くんよろしく」

佐野「あんま無理すんなよ」

「はーい」

『Aちゃんメイクするから来て～』

「あ、じゃあまた後でね！」

Aがいなくなった楽屋

安堵の表情を見せてたみんなの顔がまた険しい顔に戻った

それは俺も

数原「あいつ大丈夫なんかほんまに」

片寄「隼なんか知ってんの？」

ずっと落ち着かない様子の隼

小森「いや...あのさ」

隼は今日の朝のこと全部話してくれた

白濱「ほんとにやばくない？」

関口「でもさAめっちゃ忙しいから病院行く暇ないんじゃない？」

佐野「マネさんに言って今日病院連れてこう」

中務「せやな」

小森「A...」

白濱「Aならきっと大丈夫」

みんなすごく不安

怖くてたまらない

だけど誰よりも不安なのは紛れもなく隼だと思う。