45話、エンカウンター ページ7
「おい！待て！」
グラントリノと街を歩いていたら、平和な街に似つかわしくない怒声が聞こえた。
大柄な男が大きなバックを抱えているのが見えた。
「強盗だ！止めてくれ！」
店員らしき男の人が犯人を追いかけながら、叫んでいる。
『グラントリノ、強盗みたいです』
グ「ボサッとみてないで、捕まえてこい！」
ええ…そんな…私インターン初日なんですよ！と心の中で思いつつ、強盗犯を追いかける
こちらに気がつき路地裏に逃げ込んだので、私も後を追う。
「は、はえぇ！…な、なんで！？」
かなり距離があったはずなのにもう真後ろにいる私に驚愕したようだ。
『私50メートル4秒台で走れるからね…』
「バケモンかよ！！」
し、失礼な…
男の発言に多少ムッとしつつ、飛びかかり転ばせて関節を決める。ぐっとくぐもった悲鳴が上がり男はおとなしくなった。
よし…後は何かで拘束して警察に引き渡そう…
「いやぁ…さすがNo.２ヒーローの娘、雄英高校の生徒会長と言ったところか…訓練も無しに実に鮮やかな動きだったよ」
狭い路地裏の暗がりから声がした。ハッとして顔をあげると黒いもやのようなものが前方に見えた。
声はそのなかから聞こえるようだ。
声の調子は若いとも年をとっているとも判別出来ない。
『…だれ？』
私は捉えた男を逃さないようにしつつ闇を睨めつけた。
こんな人気のない場所に…私の素性を知っているようだし…一体どんなつもりだろう？…
幸い向こうにこちらを攻撃する意思はないようだ。でも…なんか身体の中心背骨の辺りがひりつくような感触をおぼえて、本能的にこいつはヤバイと脳内で警鐘がなっている。
ここから逃げなきゃ…一般市民か敵かは分からないけどここに居たらまずいことになる…
組み伏せている男はガクガクと震えているし、私も手先が冷たくなってきた。
怖い…得体の知れないものに恐怖が募る
「僕はオールフォーワン…そう呼ばれている。なにぶん生まれてから長いものでね…本当の名前は捨ててしまったよ。君は轟Aさんだね。僕はずっと君に逢いたかったんだ」
オールフォーワン…聞き覚えはない
私に会いたかった？
なぜ？
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真白 - おもしろかったです!次が楽しみです (2022年12月18日 4時) (
レス) @page10 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 続きが読みたいですね！更新待ってます！ (2019年2月22日 17時) (レス) id: f48b2c45f5 (このIDを非表示/違反報告)
マユリ - 敵のボスである、オール・フォーワンに出会ってから何がおこるのか、めっっちゃ楽しみですわ！ (2019年1月4日 18時) (レス) id: b378003baa (このIDを非表示/違反報告)
きい - もうなんなんですか？ほんとに.........。大好きです！応援してます！ (2018年7月1日 6時) (レス) id: 363d108b6a (このIDを非表示/違反報告)
ロウバイ(プロフ) - れ・ω・るりりさん» サボってたのに暖かいコメントありがとうございます！これからもぼちぼち更新してくのでよろしくお願いします！ (2018年6月30日 21時) (レス) id: 15837dda6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロウバイ | 作成日時：2018年4月19日 18時
