42話、インターン開始 ページ4
翌日
「とりあえず今日は学校の先生じゃなくて、このヒーローのとこいって勉強してこい」と住所を書いた紙とコスチュームが入ったアタッシュケースを渡された。
ほかにこんな変な状況に陥っている三年生がいないせいか、指示や計画が杜撰だ…
先生たちによると、せっかくの夏休みなんだから学校外のヒーローのところにも行ってみなさいということらしい
とにかく実戦経験を積んでこいって事ですね…
とあるヒーローの事務所を目指してると
「おい！金出せや！！」
あまり上品とは言い難い怒鳴り声が聞こえてきた。3人の不良が気の弱そうな男の子を囲んでいる。
「俺らに逆らうとどうなるかわかってんだろうな」
「痛い目みたくなきゃ大人しく財布置いて逃げな」
な…なんてテンプレなセリフ
偏差値の低さに笑いそうになったが、学ランを着くずした大柄な男たちに囲まれた子はすっかり萎縮してしまっている。
カツアゲ…いじめ…
こ、これは仮にもヒーロー志望として見逃せない…
『え、えーっと、その子嫌がってるよ。やめてあげたら？』
とりあえず声をかけてみる。一応一般市民なので、やんわりとかけたのだが…
「あ？なんだテメェ！」
「よくみりゃ雄英のエリート様じゃねぇか！」
「雄英のお嬢様がこいつの代わりに払ってくれるってのか？」
私まで絡まれた。
でも制服で雄英生ってわかったなら、もう少しよくみて欲しい…
あなた方が今カツアゲしようとしてるのは雄英体育祭一位でエンデヴァーの娘であるという事実を。
どいつもこいつもバカそうなので
『なんで私があんたらみたいな社会のゴミのためにお金出さなきゃいけないの？』
と(煽る気は若干あった)言ってみたら
「このクソアマ！ボコボコにしてやる！！」
と単純にも激情型らしい一番大柄な男が飛びかかってきた。
掴み掛かられる前に私は飛び上がり、男の顔面にドロップキックを打ち込む。
「うぐっ！」
「先輩に何してくれてんだ！殺すぞ！」
そしてそのまま踏みつけ、振り返りざまに後ろからきた男の側頭部にアタッシュケースの角をぶつける。
「がっ！！」
そしてそのまま勢いに乗ってもう一人の男の腹に蹴りを入れた。
「ゴホッ！」
カツアゲしてイキがっていた割にはあっけない。そのくせ動けもしないのにこちらを睨みつけている
「クッソなんだこいつ」
まだ悪態を吐く勇気と根性があるようなので
『さっき私に代わりに払うかとか言ってたよな？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 625人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真白 - おもしろかったです!次が楽しみです (2022年12月18日 4時) (
レス) @page10 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 続きが読みたいですね！更新待ってます！ (2019年2月22日 17時) (レス) id: f48b2c45f5 (このIDを非表示/違反報告)
マユリ - 敵のボスである、オール・フォーワンに出会ってから何がおこるのか、めっっちゃ楽しみですわ！ (2019年1月4日 18時) (レス) id: b378003baa (このIDを非表示/違反報告)
きい - もうなんなんですか？ほんとに.........。大好きです！応援してます！ (2018年7月1日 6時) (レス) id: 363d108b6a (このIDを非表示/違反報告)
ロウバイ(プロフ) - れ・ω・るりりさん» サボってたのに暖かいコメントありがとうございます！これからもぼちぼち更新してくのでよろしくお願いします！ (2018年6月30日 21時) (レス) id: 15837dda6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロウバイ | 作成日時：2018年4月19日 18時
