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(mr)


なんかさあ、いま、めっちゃ不安定なんだよね、俺。


聞いたことない、弱った声が梅雨の前のひんやりとした空気と被る。

撮影のメイクの落ちた風磨くんの顔には薄ら隈が見れていたたまれない。

なんで?ってぼくが聞かなくても答えなんてわかりきっている。
もしかして、ふたりはとても単純なのかもしれない。ふと思った。



「勝利の家、居るんだろ?」


ぼくはジュース、風磨くんはお酒。その合間さり気ないように問うてくる。それがぼくだけの事じゃないって誰でも分かるくらい伏せた目は俺を見ないから、似てるなあって健人くんのことを思い出した。



そんなに気になるならだんまりやめればいーのに。

って言えるならそうちゃんもしょうりくんも苦労しないよね。
なんだか酷く空回りしている。全員じゃないけど、全員が。



ぼくの答えを聞けたら満足したのか、風磨くんは目の前にある料理をもくもくと食べ進め始めた。
きっと脳内は一人の人でいっぱいなんだろうな。だって、この人、味なんて気にしてないもん。

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cororo(プロフ) - 初めまして。もう、最初の一文で惚れましたっ!ぱんださんの言葉がきれいで、大好きです。暑いので、お体に気を付けて無理せず頑張ってください。応援してます! (2018年8月22日 21時) (レス) id: 91ea2f3c57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんだ | 作成日時:2018年8月7日 21時

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