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「松島、終わったら飯行こ」
久しぶりのメンバーでの仕事。
今日俺は午前で終わってしまう仕事で生まれた午後の隙をどうするか悩んでいた。
「風磨くん」
楽屋で休憩のただいまこの時間。
そこにいるのは、俺と勝利と風磨くんの三人だけだった。
健人くんは他の仕事の話合いに出ていった。マリは多分トイレのあとフラフラしている。お菓子買いに行っちゃったのかな。
そんな静かな空間で、勝利は手元のスマホを見つめたまま動かない。
「何、なんか用事ある?」
風磨くんは、ぶっきらぼうな口調で本当は俺を困らせてないか探ってきた。
やっぱりこの人は人一倍優しい。
「ないよ!行きたい」
「おう。そっか」
満足したのか、風磨くんもスマホの画面を見つめ始める。
しかし薄ら寄った眉とスマホを持つその指先はこの時間に動くことはなかった。
何をすれば二人のためになるんだろう。
部外者はだまっているべきなのかな。
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cororo(プロフ) - 初めまして。もう、最初の一文で惚れましたっ!ぱんださんの言葉がきれいで、大好きです。暑いので、お体に気を付けて無理せず頑張ってください。応援してます! (2018年8月22日 21時) (レス) id: 91ea2f3c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんだ | 作成日時:2018年8月7日 21時