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探偵さんと事件現場 ページ5

私は車の中で揺られていた。
男の人が運転する車に乗る、しかもそれが助手席だなんて。
まぁ、相手が相手なのでどきどきなんて感情はないのだが。


暫くすると、明智さんがいう事件現場についた。
「ここは……」
そう声を漏らして辺りを見回す、此処は最近、女の子が此処で死んだために立ち入り禁止になっている崖の真下だった。
確か、もう解決しているんじゃ??
と、首をかしげていると、明智さんは立ち入り禁止のロープを押し退け崖を登りはじめた。


「ちょっ、!! 待って下さい!!」


頂上につくと、風が吹きさらした。
「綺麗」
思わず声を漏らしてしまうほど、崖の上から見た景色は美しかった。
同時に、此処で死んだ女の子のことが目に浮かんでくるようだ。
「何故此処に?」
「遺族が、自ら命を絶つような子だと思えないらしく、俺に依頼してきたんです」
辺りをうろうろしながら、ぶっきらぼうに答えた。
残された人にとって、その人の死を受け入れるのは難しすぎる。
「そう言えば、夜中に女の子と一緒に誰か崖に登っていくのを見たって人がいたとか……」
ニュースで言ってたんでしたっけ??と、聞いていないだろうが、明智さんに聞いてみると、少し間があいてから
「よく知ってるんですね、ニュースなんて見ていなさそうなのに」
なんて、相変わらずの憎まれ口をたたいた。
「見たと言っていた人は、その日酷く酔っ払っていた、更に夜とのことで、見間違いということになったらしいですが」
いろいろとその事件のことを調べていたので、思い出そうとしたが、そんなことしか出てこなかった。
「……色々とご存知で」
「まぁ、少し気になっていたので」
頬を掻きながら言うと、誉めてないとでも言うような顔で睨まれた。
「もういいです」
「え?」
たった一言だけいうと明智さんはさっさと崖を降りて行ってしまった。
何が分かったのか私には全く分からないまま、事務所へと戻って行ったのだった。

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群青色の五月雨(プロフ) - ワシ子さん» はぁああ!!有難う御座います、!!もう褒めていただけるとか嬉しすぎて禿げます()頑張って書いていこうと思うのでこれからも見て頂ければ幸いです、(ぺこぺこ、 (2017年7月11日 16時) (レス) id: 1ef9df73cb (このIDを非表示/違反報告)
ワシ子(プロフ) - これすごい好きです! 頑張ってください!! (2017年7月9日 9時) (レス) id: 0c4ba9284d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:群青色の五月雨 | 作成日時:2017年6月17日 18時

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