勝手にシェアハウス（夜行性のイラストレーター視点）

夢の中の「君」 ページ8

見事なまでにシオン不足のミレナさんですはい。

シオンが足りなくて最近ホーム画面をシオンにしましたね。

だけど今私が見てる画面はシオンじゃない。

シオン達と同じくらい大切なんだけど、現実には居なくてね。

私の夢の中にしか出てこないんだ。あの子は。

だから今、あの子のこと描いてたんだ。

夢の中の「君」は、いや……。

あの子「達」だったね、夢の中の君「達」だったね。

あぁそういえば僕に武力とか色々身を守る方法を教えてくれたのも君「達」だね。

最近動いてないけど、みぞおちくらいはまだ余裕で出来るよ。

足払いはギリギリかな、足の筋肉衰えてきたから。

君「達」をもう二度と現実に戻すことなんて出来やしないけどさ、

もう一度君「達」が戻って来ればそれはそれは楽しいよね。

また戻ってきたら基礎からまた教えてよ、君「達」の物語を聞かせてよ。

叶わない願いって分かってるんだけどねー…。

今まで私が色んな人に言ってきた言葉全て君「達」の受け売りだよ。

だって語り継げばそれは不滅って言われたしね。

語り継いでるだけだよ、ちゃんとやってるよ。

あぁもうおやつの時間だ

『またね、「母さん」、次の夢でね…』

画面越しに笑って見せた。

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