勝手にシェアハウス（夜行性のイラストレーター視点） (ページ44)

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あり得ない出来事、それは。

イリア「これが本当の『的外れ』…」

参加者は私達を除いて6人だった。だから的にはナイフは6本刺さってなくてはいけない。

ところが的に刺さっているのは2本のみ。

しかもその2本は両方とも的ギリギリのところに刺さっていて

他は壁という論外な場所に刺さっている。

これで盛り上がっていたのか、グアムの民達よ。

イリアはしょーもなさそうにナイフを投げる。

顔は誰が見ても呆れ顔だった。

しかし流石はイリア、ど真ん中に突き刺さった。

一瞬の沈黙の後、物凄い歓声が起きた。

その中には「すげー」「真ん中だ」「神業すぎる」などと言っていると

ラクシルは苦笑いで言っている。

『グアムの投げナイフくそだな』

とぼやきながら、私も投げた。

イリアとほぼ同じ場所に刺さり、更にどよめきが上がる。

イリア「グアムの投げナイフ、くそ」

『どストレートだなしかし激しく同意』

投げナイフの参加者達が、弟子にしてくれと言ってくる。

しかしここまで的外れだとどうしようもない、はっきり言ってみんな向いてない。

しかもイリアに至っては私の能力の一部である。

基本「楽園」にいる人がどう教えるのか。

ということでラクシルにお断りしてもらった。

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『プリン美味い……！！』

イリア「50万どうすんの」

『んー……寄付するよ』

ラクシル「誰にさ？」

『そらぁユニセフってやつだよ』

2人「なるほど」

にしてももう少し張り合える人がいてほしかった。

あんな的外れ、素人の中の素人だ。

グアムも落ちてんな。

あれこれ風評被害ってやつ？すんませんでした。

この後、まほの別荘に戻って、部屋で寝てました。