勝手にシェアハウス（夜行性のイラストレーター視点）

黒と何か ページ35

まほちゃんが海に飛び込んだ数分後、ヨッシーが戻ってきた。

あれま、すれ違ったか。

とりあえずもう少し海を見たかった。

それに、考えていたかった。

「黒」と「何か」について、月について、マリンについて。

色々考えたかった。

もうすでに、こんな騒動があるおかげで、パーティーは終了していた。

なのでchildren達は全員戻って来ていた。

おかげさまで色々情報が増えた。

ああそういえば、シオンを助けに行かなきゃ。

シオンの助太刀で、アカルア、ミセア、ネムを派遣した。

基本的に3人共、回復、遠距離、デバフなどの後衛職なので、シオンのサポートという形になる。

私自身が行くと、きっと【children】は暴走して、みんなが出てきてしまう恐れがある。

それにシオンの【Grim Reaper】が見たかった。余計に行くと発揮できないだろう。

さて、そのシオンが戦ってる「何か」。

あれが誰かの能力である事はわかった。

しかし誰の能力か、千里眼で見ても誰も居なかったらしい。

「視えない」能力者なのか、千里眼を潜り抜けているのか。分からない。

それにシオンを狙う意味。

【Grim Reaper】の何かが欲しいのか、元々の能力が欲しいのか。

それとも、別の何かの目的か。

それだと尚更行かない方がいい、余計な刺激を与えかねない。

もしシオンの元々ある能力が欲しいなら、children達を増やす。

しかしいつか気づかれるだろう、時間の問題だな。

とりあえずシオンの事はこの程度だろう。

次、「黒」が気になるかな。

あれは……まぁ悪いものだから、とりあえずなんかいたらぶった斬ろう。

今はそう片付けとこう。

さて、そろそろシオンのところに行くかな。

そう思って立ち上がった時、トワが急に現れた。

トワ「ミレナ！！」

そう言うと、同時にトワが吹き飛ばされる。

『……トワ？』

セイヤ「油断するなミレナ！！」

ミレア「何かいる、何処にいるか分かんない…！」

『…誰』

children達が、次々と現れて、四方八方を警戒する。

トワ「…いるのは分かっている、出てこい！」

そう言うと、黒い霧のようなものに包まれる。

いや、正しくいうと「囲まれた」。

逃げる事は……出来ないのね。

これが……私の…おしまい？→←あれ言ってなかったけ？←

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