勝手にシェアハウス（夜行性のイラストレーター視点） (ページ29)

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落ち着けchildren ページ29

カグアの事をリパとハルとシオンに説明する。

カグアは、紹介するなら兄様もと駄々をこねていた。

しょうがないのでツキアも呼んだ。

ツキアがなんで呼んだの戻してというので、2人まとめて戻した。

今2人は「中」でドタバタしている。

この様子をみて、3人は納得したようだった。

そんな事をしているうちにパーティーの時間だそうだ。

ハル「ミレナ、なんも着替えてないやん」

『いや、ただの夕飯でしょ？気合い入れる必要なくない？』

シオン「いや、俺も着させられたんだ、ミレナも着るんだよ」

『えー、ドレスなんてやだよー』

ハル「シオンと色違いのやつあるけど」

『！！』

リパ「凄い、目が光った」

ハル「着なよー」

『…しょうがないなぁ』

「中」でルリジョウがため息をする。セイヤもありゃ…と呟いている。

トワはなんか1人で盛り上がっている。子供だな。いや子供だった。

着てみると、どこぞのゲームのジュリエットが着てそうなドレスだった。

というかどうみてもそれにしか見えないので名称をジュリエットという事にした

でも、私の色は黒と赤なので、葬式みたいだった。

ピンクやオレンジとか、明るい色を着るよりはマシだと思いたかった。

すると突然、なんか「中」が騒ぎ始めた。

『えー、それは許可が必要だよ』

なんでと騒ぐ。3人は急に喋り始めた私を見てきょとんとしている。

『だってこれ私主催じゃないし、まほだし』

じゃ許可取ってこいと喚く、特にパーティー大好き組が。

『んぇー、めんどーい』

なんて答えると、勝手にアカルアが飛び出してきた。

アカルア「ねぇ！なんで出してくれないの？パーティー」

『だから、まほに許可取らないとわからないって言ったでしょ～』

アカルア「じゃ今から取りに行こう！」

『ちゃんと聞いてくるから待ってなさいな』

アカルア「むぅ…わかった…」

ふてくされながら、アカルアはまた戻っていく。困った子ねぇ。

そんな様子をただ呆然と見ていた3人は、苦笑い。

『……気にしないで、実はこれいつものことだから』

出てくるって事はなかったけどね。

『それにしてもシオンとお揃いってやっぱり良いわぁ～』

ハル「う、うん、せやな！」

『私まほのとこ行ってくる、許可取りに行ってくるから先行くね』

そう言い、足早に去っていった。

私も自由になる代わり、あの子達も自由になるのね、なるほも……。

それにしてもお揃いのジュリエット……好きだわ(確信)