勝手にシェアハウス（夜行性のイラストレーター視点） (ページ24)

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愛しい君への贈り物ページ24

父さんが逮捕された事は、ニュースにもなった。

虐待をしていた理由を、父も私も正直に話した結果

【前代未聞の理由で虐待】と題されて報道されていた。

警察も記者も国民も納得したかはわからない。

でもこれは紛れもなく事実なのだ。

私は、私「達」は正しかったと思いたい。

…父さんから貰った能力、どうしよう

『そういえば、シオン、能力あったっけ？』

そういえば、この前シオンは「能力がない」「無能」と言っていた。

『…シオンに能力、あげてみようかな』

そう思い、シオンに頼んで、シオンのオリキャラを貸してもらった。

それを私の絵柄で描き、名前と設定、能力を与えた。

『あれ。60日立たないと渡せないのかな？』

ルリ「それは今すぐ渡せるよ」

『？！？！突然出てくるのは驚くよ？！？！』

ルリ「ごめんねー」

『まぁすぐに渡せるのならいいや』

ルリ「その子の能力なんて言うの？」

『ん、ああ、【グリムリーパー】って読むの』

ルリ「ふーん、なるほどねー」

『ありでしょ、詳しくはシオンに説明するよ』

グリムリーパーの直の意味はアレだけど、グリムリーパーの能力はそんな意味じゃない

さあ、これが私「達」からの贈り物…ギフトだよ。

喜んでくれるでしょうか

でもきっと、これはシオンの助けになるはず

ナンセンスなギフトだけど、受け取ってほしいな。