54話 ページ4
俺の言葉に返事をすることなく、頭を撫でてきたかと思うと丸井の方に行きみんなと同じように茶化し始める
すると跡部がわざとらしく咳き込み、注目を集める
｢おい！お前ら
まさか、これから寝るつもりじゃねえよな！？
やるぞ！学校対抗マッチ！
競技は枕投げ、騎馬戦！
最下位の学校は乾作、覚醒ドリンクを飲め！｣
言い終わったと同時にうぉぉー！と気合いの入った掛け声が入る
いつもこんなことをしているのか……
そして、床にマットの敷かれた大きなホールに移動し、枕を手に取る
勝負は5分間
自分の領地を守りつつ、枕を相手に当てリタイアさせていく
1人1枚の布団が人数分当てられ、その布団の上に乗った相手の枕を移動させるのは禁止
その部分は領地が減る
よくできた仕組みだ
｢5秒前、5.4.3.2.1……スタート｣
機械音と同時に枕を思い切りなげる
幸村｢丸井と柳生、仁王に真田は相手をリタイアさせて！
ジャッカル！ディフェンスを頼んだよ！
柳は全体の指示とディフェンス
俺はここから敵をリタイアさせ領地を奪うよ
赤也はAを守るんだ！｣
守られなくても平気だ
そう思いながら俺の前に立つ切原に枕を渡す
｢芥川を狙え｣
そう指示し芥川をリタイアさせる
次々と指示を出していると越前が俺と切原を狙って枕を投げてきた
｢気にせず、敵をリタイアさせろ
枕は俺が受止めてやる｣
そう言って越前の枕を受け止め、切原に渡す
ジャッカル｢丸井！｣
丸井｢ジャッカルー！｣
惜しくも、桃城の枕が当たり、リタイアになった丸井
そしてそれに気を取られ街道の枕にあたりリタイアになったジャッカル
遠山｢姉ちゃん！行くでぇ！！｣
そう言って沢山の枕を持ち俺を狙いにくる
だけど意味が無い
俺は片手でそれらを受止め切原に渡す
｢遠山は俺が潰す｣
それだけ言って思いっきり真正面から枕を投げる
｢うっ！｣
1度は受け止めれたものの手を離してしまいリタイアした遠山を横目に敵をリタイアさせていく
ちょっと楽しい……
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作者名：I like choco. | 作成日時：2022年9月11日 9時
