【A3!】私自身を。

〇紹介と認識〇 ページ6

貴女side








ほとんどの人との自己紹介が終わった。






皆さん気のいい人達ばかりで、これからの生活に心踊らせてしまっている自分がいる。






｢｢｢ただいま/です！｣｣｣






い｢あ、帰ってきた。


紹介するね、咲也くんに真澄くん。


春組所属で咲也くんはリーダーなんだよ！



…それで、こちらは西城世羅さん。


今日から家事を主としたマネージャーをやってもらいます！｣






咲｢わあ！そうなんですね！


よろしくお願いします！世羅さん！｣






真｢オレはカントク以外興味無いけど…まあ、よろしく｣






『咲也くんに真澄くん！


よろしくお願いします！』





その時、





｢ってめぇ…！｣






何人かに囲まれ、久々の楽しさについ顔を綻ばせていた私を、冷たい眼差しが射抜いた。






｢っおい！！なんでテメェがここにいんだよ！！？｣






思い出した。思い出してしまった。



私はここで楽しく暮らせる人じゃない。



…寧ろ、それを壊さなくてはならない存在になるかもしれないということ。





私に掴みかかろうとする摂津くんを皆が抑えてくれる。





が、それを見た私は、また、余計なことに気づいてしまった。




…摂津くんが優しい。



明らかにいづみさんが出た時だけ、摂津くんのチカラが弱まり、大人しくなった。






…嫌な予感がしている。




…もし、もしも摂津くんが好きなのが、いづみさんだったら。



…そしていづみさんも摂津くんのことが好きだったら。




いやそれ以前にもう恋人なのかもしれない。





い｢万里くん？急にどうしたの、びっくりしたよ。｣




万｢ごめん監督ちゃん、……っでも、でもっ…！｣






…私は、二人の仲を、引き裂かなくてはいけない？？

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