私の好きな人【降谷】 (ページ3)

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「ふぅ…戻って来ちゃったよ。日本…」

スーツケースをガラガラ引っ張りながら、空港のゲートを越える。
ＭＩ６の潜入捜査官が日本の潜入捜査官を庇って殺された。
それを聞いたのが１週間前。
殺された捜査官は同期のメンバーだった。所属してから７年間。少しずつ減っていく同期もついに彼がいなくなってゼロになった。

「みんな置いていくんだもんなー
まぁ、君らの敵は取るよ。何がなんでもね。」

直属の上司から日本との合同捜査本部を立ち上げることを聞き、そこのＭＩ６としての総合司令官として出向くことになった。
あちら日本の司令官は…

「１年ぶりの降谷零…ね。会わなきゃいけないかなー元彼に」

１年前、利用するだけしてMI6の情報を引き出そうとした男。降谷零。
愛してた。それは私だけだった…それを知った時必然的に心にフタをした。
二度と、ＭＩ６を辞めるまでは恋愛をしない。
そう決めた。

でも、それでも…
「初恋なんだよなー会いたくないよねー」

そんなことを考えていたら、迎えが現れた。
「AAさんですね。
お迎えにあがりました。」

私はその人に連れられて警視庁に向かった。