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「は？降谷さんいないんですか？」
あれから２時間。今は７時。
さすがに早いと分かってはいたが、話は早いにこしたことないと思い早々に警視庁に向かったら、司令官である降谷さんはまだだった。
目元にクマのある風見さんはどうやら仮眠室から戻ってきたところみたいで、昨日のスーツのままだった。さすがに昨日あのまま帰った罪悪感が沸いてきたので
「風見さん、書類整理くらいなら手伝いますよ。」
ブラックコーヒーを胃に流してる風見さんの書類を奪って、空いている席に着く。書類はどうやら昨日のアジトのものだった。これならできると、公安のPCを借りてカチカチと作業を進めた。
そんな私を横目に彼の部下である公安の部下の方々が
「Aさんて、降谷さんと対立してるときは怖いけど、普段は普通に美人な優しい人って感じだよな。」
「でも、声とか掛けたの降谷さんにバレたら俺ら、、」
「やめようぜ、この話。」
そんな話をしてたなんてしらなかった。
「A、来てたのか。」
1時間後、私が数枚の書類を完成させて風見さんに確認してもらっていたときに彼はスーツとは違う服装で現れた。
黒のVネックに白のパンツ姿は私には十分すぎる刺激になった。
ダメだかっこよすぎるなんて脳内では考えながらも表情は至って普通に、風見さんに書類をそのまま預けて彼に歩み寄った。
「降谷さん、話があります。」
「時間がないんだ。後にしてくれ。
あ、A捜査官は残り数週間、我々の仕事を手伝ってもらうことになった。」
私の話を無視して、私の話したい話題を進める彼にさらに苛立ちが募る。
「ちょ！！その事について異議申し立てがあるんです！」
「お前の上司には許可もらったぞ。」
「私の許可はなしですか！？」
「いるのか？」
「いるでしょう！？」
さっきから風見さん含め部下の方々が声をかけようと必死になってるのを完全に無視して私は続ける。でも、降谷さんにとっては都合が悪いのか、書類から目を逸らすことなく私との話を続ける。
双方、ただの一方通行なってる気がしてきて、ここは私が折れるしかないのかって諦めて
「いいです。管理官に話を聞いた上で私の上司にもう一度直談判してきます。」
「……はぁ、もういい。着いてこいA」
顎でクイっと扉を示されて、渋々この部屋を出る。降谷さんの後を着いていくと、使われていない会議室に通された。
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作者名：kgymk | 作成日時：2019年11月27日 17時
