私は最低な犯罪者です【怪盗キッド】 (ページ2)

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＊白き犯罪者＊ページ2

白き犯罪者___

その単語は、現在この世界を動かしている怪盗の事で良いだろう。

……全く。

罪な怪盗だ。

『まぁ、依頼者さんのご要望は絶対…だし？』

軽く自嘲的に笑うと、何故だかバーボンに会いたくなった。

確か、今は調査中だっけ？

じゃ、迎に行ったら迷惑だから諦めよう。

それで、帰って来たら……目一杯甘えてやろ。

『ふふふ』

あぁ、やっぱり私は零が好きで、愛してる。

＊

怪盗キッド

この単語を検索してみると、１万件以上ヒットした。

中には、盗撮紛いの投稿もあった所を見ると…この怪盗は愛されて注目視されているんだろうな。

凄く高画質な画像を見つけて、気になった私はアップにして、合成かCGかチェックしたけれど、不自然な繋ぎ目や違和感は感じられない。

それじゃあ、この画像は本物だ。

そうなると、１つの矛盾点が見つかる。

『あれ…？この人って……何歳？』

記事によると、１８年前も出てきたらしい。

中森警部も証言しているから、本当なんだろう。

そうなると、この画像の怪盗は若過ぎた。

２０歳も超えてないだろう。

私と同い年と言う気がするほどに、画面の向こうの怪盗は若過ぎたのだ。

星の数ほどの声を操るを言われているけれど、こんな再現は難しい筈だ。

記憶を蘇ってみれば、体も思春期の男子生徒らしく、成長途中な感じではあったし。

……ん？

男子生徒？

あれ………。

その時、私の違和感が仲間を呼んで私を沼に引きずり始めた。

駄目だ。

違うに決まっているけれど__

それでも。

怪盗は酷似していた。

同級生の、「彼」に。

＊

___マジックが得意な、彼に。