小狐が一匹 ページ1
『…ぬしさま、どうしたのですか……？』
私の心の中は、正直焦っている。
三日月を折られたら困るから……
三日月は一週間前に来たばかりだった。
本丸の皆も、やっと来てくれた三日月に喜びました。
……ぬしさまを除いて。
「どうしたのか、って言われても困るよ。
んー、しいて言うなら……」
『……？』
ぬしさまは暫く考えてから、笑顔になった。
気味悪いくらいに口角を上げながら。
「ふふふ、
三日月が殺したいくらいにウザいのよ」
『＿＿＿＿は……？』
「本当に可愛いんだから、小狐丸……
三日月が来たとたん貴方は嬉しそうにしたでしょう？
私あの時から三日月がウザくてウザくてね」
遠い過去を懐かしむ様にぬしさまは悲しそうな顔をした。
意味深そうに涙を浮かべて。
＿＿＿＿逃げろ。
野生の本能がそう告げている。
自分でもここに居たら危ない、と感じた。
逃げるのは簡単だが、そう逃げれるものではない。
「……小狐丸、何処に行こうとしたの？
そうだ、油揚げ買っといたんだ、あげるね」
ぬしさまが言霊で縛ったんでしょう……
動こうとしても、体が動かない。
油揚げは好きですが、今は食べる気にはなれない。
『ぬし、さま』
「どうしたの？油揚げ食べたいの？」
『言霊を、解いてくだされ……』
「……そっか、油揚げ食べれないもんね」
言霊が解けた＿＿＿＿
その瞬間、自分の刀を鞘から抜く。
ぬしさまは驚いた顔をしていますが、気にしません。
また言霊をやろうとしている……
『……ぬしさま、さようなら』
刀を腹辺りに突き刺す。
紅い血がドクドクと出ている……
視界がぼやけてきている中、ぬしさまが発狂していた。
それを横目に、まだ折られていない三日月に安心する……
きっと石切丸とかが治してくれているだろう。
三日月は無事、ですね＿＿＿＿
『生まれ変われる、のでしょうかね……』
もしそうすることが出来るのなら、また三日月と話したい……
勿論、他の皆とも。
涙が眼の奥から流れ出た＿＿＿＿
続く
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道化師ロキ - うちにはおじいちゃんなんて実装されてないのに！許さんぞブラック！！！ 続き楽しみに待っています！ (2017年11月15日 6時) (
レス) id: 49e4013bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ドスコイ青汁 - お、おじいちゃん……許さねぇええええｯ←続き期待します(,,･ω･,,) (2017年3月31日 10時) (レス) id: 0d3966aac5 (このIDを非表示/違反報告)
雪星月(プロフ) - 小…小狐丸ぅぅぅ！！(泣)ブラック審神者､テメェを絶対に許さん…(激怒)続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年3月26日 21時) (レス) id: aeb1b7423e (このIDを非表示/違反報告)
緩奈 - うちのおじいちゃん徘徊中なのにふざけんなよブラック 続き楽しみに待ってます！ (2017年3月17日 16時) (レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐まん | 作成日時：2017年3月14日 22時
