かっちゃんvs 3 ページ46
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急にかっちゃんは攻撃をやめ、真剣な顔つきでこちらを見る。
「……かっちゃんが勝ったら全部話すよ」
「…………そーかよ」
最初っから話すつもりだったのだけれど、かっちゃんにしんみりとした空気を出されると、どうにも困ってしまうのだ。
それならいっそ、かっちゃんが勝ったら。と言い切った方がいい。
しかしかっちゃんは、私の返事でどうにか納得してくれたようだ。
妙にスッキリとした顔を浮かべた後、純粋に戦いを好んでいるようなかっちゃんらしい表情に戻り、かっちゃんは再び戦闘態勢を取る。
「手ェ抜くんじゃねぇぞ」
「分かってるよ！！！」
私は言葉を言い切る前に、再び最大出力をかっちゃんへとぶつける。
しかしかっちゃんは、私の攻撃を目視した上で飛び上がり、軽々と攻撃を交わした。
それだけ私とかっちゃんの間には能力差があるし、本当にこの戦いに意味はない。
でも、デクくんとかっちゃんがどうしても今戦わなきゃいけなかったように、私とかっちゃんもここでぶつかっておくべきなのだろう。
かっちゃんは一度着地し、それからまた飛び上がる。
先程よりもスピードを上げ、そして両手を交互に爆破しながら、身体を回転させ始めた。
確かこの技は、ハウザーインパクトだ。
あれは勢いを簡単に殺すことはできないだろうし、多分距離を取ることができれば、うまく回避できるはず。
かっちゃんとぶつかる寸前で距離を取ろうと、押し出していた両手を地面へと向けた。
それから着弾するまでのタイミングをカウントする。
「……今かな」
「じゃねぇわ」
視界が一瞬にして、真っ白に染まる。
してやられたな。と思った直後、私は遥か後方まで吹き飛ばされた。
タイミングを伺うためにかっちゃんを注視していたことを、かっちゃんはすでに読み切っていて、ハウザーインパクトの勢いを徐々に殺し、スタングレネードへと切り替えたらしい。
そして即座に、爆破で私を後方まで吹き飛ばした。というところだろう。
まだ視界が安定しない中、両足に体重がかかった感覚と、右腕を踏みつけられる感覚、左手を手で掴まれたのが分かった。
恐らく、少し前のデクくんと同じ状況。
パッと見、かっちゃんが私を押し倒してるみたいだね。なーんてブラックジョークを考えてみたり。
完璧すぎて、ぐうの音もでない。
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華々宮(プロフ) - 紫月さん» ありがとうございます〜！！ 最後まで頑張ります！ (2021年5月23日 18時) (
レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
華々宮(プロフ) - *紅_あか*さん» コメントありがとうございます〜！ 悲しいけど楽しみと言って貰えて嬉しいです。頑張ります！！ (2021年5月23日 18時) (レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - おおおおっ続きが楽しみです！ワクワク！最終章、頑張ってください (2021年5月23日 15時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
*紅_あか* - うどおおおおおああおおおん！！？！？めっちゃ楽しみじゃけ………最終章…悲しいけど、楽しみだな (2021年5月22日 23時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
華々宮(プロフ) - さくさくパンダさん» コメントありがとうございます！！ もちろん！ イラスト大歓迎です！！ そのお言葉だけでも嬉しくて心がいっぱいです。ありがとうございます。 (2021年5月19日 13時) (レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華々宮 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kgmy_novel/
作成日時：2021年4月2日 22時
