かっちゃんvs 1 ページ44
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「……このために起きてたんだろ」
「なんで分かったの」
「アホでも分かるわ、そんくらい。んで、何でわざわざついて来た。野次馬したいだけじゃねぇだろ」
原作知識を有している私が、今夜戦いが起こることを知らないはずがない。
それを目的に起きていたことをかっちゃんは理解しているが、その目的の真相までは辿り着いていない、ということだろう。
あるいは、真相までたどり着いた上で、あえて私に尋ねているか。
どちらにせよ、かっちゃんはわかりやすく不機嫌だし、私だって、これ以上は誤魔化すつもりもない。
「かっちゃんの本音が聞けると思って。それと私たちも、ちゃんと話した方がいいと思ったの」
「……最初に避けたのはテメェの方じゃねぇか」
「それは、だって、その」
まさかかっちゃんに、告白されるなんて思わなかったんだもん。
仕方がないじゃないか。
「え？ このために起きてたってどういうこと？」
「黙れデク」
「……ごめん緑谷くん。事情は後で説明する」
私もデクくんの秘密は知っているし、恐らくこれ以上誤魔化し続けるのも無理だ。
かっちゃんが色々話しちゃったからね。
「……構えろや」
「あぁ、うん。……って、え！？
いやいやいや、戦う必要ある！？ 流石に私と戦う必要はないでしょ。ねぇ、無いって言ってよ」
「黙れ。ちゃんと話がしたいっつったのはてめぇの方だろが」
「はぁぁぁぁ！？ 理不尽な！」
争いは何も生まない、っていうのが一般論でしょう。落ち着いて対話をするなんていう選択肢は無いのか。
個性の話がこじれにこじれたデクくんとかっちゃんが個性を使った喧嘩をするのは分かるけれど、私の場合は、私が秘密にし続けたことを打ち明けるための機会を欲しているというのに。
オマケにかっちゃんはどちらかというとスロースターターで。
デクくんとの戦いで完全に身体をほぐしている状態で。
私よりも元々の身体能力や個性も強いというのに、戦えと言うのだ。本当に理不尽。
「はぁ……分かったよ」
私だって、サンドバッグには成りたくない。
仕方がなく、身体をほぐして構えれば、かっちゃんが極悪ヴィランのように笑った。
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華々宮(プロフ) - 紫月さん» ありがとうございます〜！！ 最後まで頑張ります！ (2021年5月23日 18時) (
レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
華々宮(プロフ) - *紅_あか*さん» コメントありがとうございます〜！ 悲しいけど楽しみと言って貰えて嬉しいです。頑張ります！！ (2021年5月23日 18時) (レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - おおおおっ続きが楽しみです！ワクワク！最終章、頑張ってください (2021年5月23日 15時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
*紅_あか* - うどおおおおおああおおおん！！？！？めっちゃ楽しみじゃけ………最終章…悲しいけど、楽しみだな (2021年5月22日 23時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
華々宮(プロフ) - さくさくパンダさん» コメントありがとうございます！！ もちろん！ イラスト大歓迎です！！ そのお言葉だけでも嬉しくて心がいっぱいです。ありがとうございます。 (2021年5月19日 13時) (レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華々宮 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kgmy_novel/
作成日時：2021年4月2日 22時
