二次試験3 ページ29
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ケミィ先輩がいない中での士傑高校との絡みも終え、つんざくようなサイレンの後、演習のシナリオがアナウンスされる。
『＿＿＿＿道路の損壊が激しく、救急先着隊の到着に著しい遅れ！ 到着するまでの救助活動は、その場にいるヒーロー達が指揮を執り行う！ 一人でも多くの命を救い出すこと！』
明確な判断基準が明かされることもなく、私たちは試験会場へと一斉に飛び出していく。
「とりあえず、一番近くの都市部ゾーンへ行こう！ なるべくチームで動くぞ！」
「「「おう！」」」
今回は、私も皆についていこう。
それから救助が得意なヤオモモについていき、指示に沿って動こうか。
「……おい」
「…………」
「てめぇはこっちだ」
「ちょっと！ 引っ張んないで！！」
「水澄さん！？」
「ごめん八百万さん！ 後はお互い頑張ろう！」
一度足を止め振り返ってくれたヤオモモに、手を振って背を向ける。
私が無視したにも関わらず、腕を無理やり引っ張っていくこの暴君に、逆らっている時間が勿体無いからね。
「ねぇかっちゃん、どこ行くか決めてるの？」
「いちいち聞くな」
どうせてめぇは知ってんだろ。とかっちゃんは呟く。
原作と変わってなきゃ知ってるけど、あそこは私の個性とあまり相性が良くないんだよ。
私は合格したいんだよ。
「爆豪、情報共有は大切だぜ？」
「そーだよ、救助はコミュニケーションを大切にすべきだろー」
「うっせーんだよ！ なんでついてくんだよこのクソモブども！！」
「「なんとなく！！」」
「つーか水澄がいいんだったらいいだろ」
「そーだそーだ」
切島くんと上鳴くんのブーイングで、かっちゃんは舌打ちだけして走り出した。
向かう先は、原作通り山岳ゾーン。
「腕を怪我したの！」
「助けてくれ！ 痛い！」
そこにいるHUKの方々も原作通りの中年夫婦だ。
ここはそうだな、かっちゃんの見せ場奪っちゃうけど、行動にうつそう。
「安全な場所まで」
「うるせぇ！ 自分で助かれや！！」
「ちょっと静かにして、かっちゃん」
「あいつらはどうみても救助優先順位低いだろ！」
「そういうのを直接言わなくていいから！ 安全な場所まで案内するくらいならいいでしょーが！ 助けなきゃいけないことには変わりはないの！！」
「まぁまぁお前ら、今は言い合ってる場合じゃねぇだろ」
ここは俺らが行くから。
と、上鳴くんと切島くんが飛び出していった。
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華々宮(プロフ) - 紫月さん» ありがとうございます〜！！ 最後まで頑張ります！ (2021年5月23日 18時) (
レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
華々宮(プロフ) - *紅_あか*さん» コメントありがとうございます〜！ 悲しいけど楽しみと言って貰えて嬉しいです。頑張ります！！ (2021年5月23日 18時) (レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - おおおおっ続きが楽しみです！ワクワク！最終章、頑張ってください (2021年5月23日 15時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
*紅_あか* - うどおおおおおああおおおん！！？！？めっちゃ楽しみじゃけ………最終章…悲しいけど、楽しみだな (2021年5月22日 23時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
華々宮(プロフ) - さくさくパンダさん» コメントありがとうございます！！ もちろん！ イラスト大歓迎です！！ そのお言葉だけでも嬉しくて心がいっぱいです。ありがとうございます。 (2021年5月19日 13時) (レス) id: 0ab44a4a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華々宮 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kgmy_novel/
作成日時：2021年4月2日 22時
