4.どうやら、5年以内に死ぬらしい。【ヒロアカ】 (ページ9)

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実習先決め9 ページ9

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授業終了直前、指名の多い順に呼ばれ、資料を手渡される。

「水澄」

「はーい」

指名のなかった人に先生が用意した資料が配られている間に、私は自分に入った指名を確認する。

「それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なる。よく考えて選べよ」

と言われたところで、知っているヒーローが少ないから、一から調べないといけないんだよね。

正直、保須事件には絶対巻き込まれたくないから、それ以外の地域で救助メインなヒーローがいいかな。

そうだ、デクくんにアドバイスしてもらおう。

先生が教室を出たところでデクくんの席に向かおうとすると、真っ先にデクくんに話しかける先客＿＿＿＿お茶子ちゃんがいた。

「あ、Aちゃん！」

「お邪魔してごめんね」

「なんでお邪魔なん？」

お茶子ちゃんの不思議そうな顔に、「こっちの話」とごまかして笑う。

「ところで、麗日さんは実習先決めた？」

「うん。バトルヒーローガンヘッドのところ！」

「ゴリッゴリの武闘派じゃん！麗日さんがそこに！？」

「うん、指名きてた！！」

お茶子ちゃんの体育祭での思いや将来設計について聞いたところで、話の方向はデクくんの空気椅子についてではなく、私の実習先についてに変わった。

「Aちゃんはどこにいくん？」

「それが……私、ヒーローについてあまり詳しくなくて。
緑谷くんがヒーローに詳しいイメージだから、アドバイス貰えたらな……って相談しにきたんだけど」

「ぼ、僕でいいの！？」

「もちろ……」

「クソナードは自分の実習先でも決めてろ、クソが」

私の了承を遮るように、かっちゃんが急に振り返って行った。

「それって、爆豪くんがAちゃんにアドバイスするん……？」

「爆発さん太郎さん、いつからそんな優しくなったの？」

「誰が爆発さん太郎だ！！！」

そういうとこだよ。
って返したかったけど、そうするとデクくんの机が爆破されるよなぁ。

「……放課後、残っとけや」

「……はーーーい」

まぁ、職場体験先が決まればいいんだし、かっちゃんでもいいか。