4.どうやら、5年以内に死ぬらしい。【ヒロアカ】 (ページ47)

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中間試験1 ページ47

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さぁ、職場体験が終われば、期末試験＿＿＿＿では無く、中間試験がやってくる。

原作では期末試験をやっていようが、これは幸か不幸か、転生ライフ。
5月下旬から7月上旬までひとっ飛び。なんてしてくれないのだ。

早朝の教室で何事も無かったように教科書を開くけれど、次々にやってきたクラスメイトは、職場体験の話題で持ち切りだった。

「「アッハッハッハッハッ！！マジか！」」

急に大きな笑い声が聞こえて、私は教科書から目を離し、顔を上げた。

「ふっ……かっちゃ、ふふふふふ」

8:2坊やは、想像よりも面白い。

爆笑しているのがバレたら殺されそうな気がして、教科書に顔を埋める。

「ふっ、まじやば……」

あー、腹筋痛い。
爆破の衝撃で、覚えようとしてた英単語の半分は消えた。もっかい頑張らなきゃ。

そう思っても、ツボに入ると中々抜けないものだ。
深呼吸して、笑って、また深呼吸して。を繰り返して、どうにか心を落ち着かせた時に、急に机が軽く焦げる。

「…………てめぇも笑っとんじゃねぇぞ」

「えっ、いつの間に」

「なぁーにが、いつの間に？だ。一昨日のことも忘れとらんからな」

「あれは時効」

「んなわけ」

そう言って、意地悪い顔を浮かべたかっちゃんは、両手を軽く爆破させる。
何する気だ、マジで怖いんだけど。

「ちょっと机はともかく、教科書は辞めてよ！」

「いいや水澄くん！先輩方が使ってきた机は大切にしたまえ！もちろん、爆豪くんもだ！」

「飯田くん、そういう事じゃなくて」

飯田くんは普通に、轟くんの席で仲良くお話していればいいんだよ。

別の所では、お茶子ちゃんがトレーニングもどきをしていて、その近くでは峰田くんが爪を噛んでいる。
なんだこのカオスな空間は。

呆れ頭を抱えていると、かっちゃんは飯田くんとやり合う気は無いらしく、舌打ちだけして乱暴に席に着いた。

「ま、1番変化というか、大変だったのは……」

上鳴くんの澄んだ声が教室に響いて、ワイワイとしていた空間が少し収まり、視線が2つに割れる。

「轟と緑谷、飯田と水澄、お前ら4人だな！」

「そーそー！ヒーロー殺し！」

話の流れは、原作沿いに戻っていく。

あれかな、ナイトアイの予知みたいに、違う工程が入っても結末は変わらないてきな。

余程大きなことを起こさない限り、私はしばらく死ぬことは無いのかも。

ヒーロー殺しで盛り上がる皆の会話を何となく聞きながら、私は安堵した。