4.どうやら、5年以内に死ぬらしい。【ヒロアカ】 (ページ5)

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実習先決め5 ページ5

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教室に戻ったときには無事、かっちゃんへの質問タイムは終わっていた。
いや、そもそも行われていたのかも分からないけど。

教卓の上に頼まれた資料を置き、私は自分の席に戻る。
眉間にシワを寄せて窓の外を眺めるかっちゃんをチラ見して、何事も無かったように席についた。

鞄の中から教科書を取り出すと、一番上に置いていた数枚の手紙が落下する。

「あ……また落としちゃった」

何度も落とすのは、さすがに申し訳ないな。
そう思いながら手を伸ばすと、私よりも先に包帯の手が手紙に触れる。

「ありがとう、緑谷くん」

「どういたしまして」

はにかんだデクくんから手紙を受け取ると、なぜか背後から舌打ちが聞こえてくる。

「怖」と突っ込みたい気持ちもあったけれど、余計な波風を立てないためにもスルーした。

「それ、今日もらったの？」

「あぁ、うん。靴箱に入ってて」

「すごいね！！」

「はは……ありがと」

デクくんのキラキラとした目に返事をすると、またしても背後から舌打ちが聞こえてくる。

どうせあんたは、私よりも大量に貰ってるんでしょ。
昨日の駅前で、たくさんの女性に絡まれてたこと忘れてないからな。

と心で悪態をついて、私はそっと手紙をしまった。