4.どうやら、5年以内に死ぬらしい。【ヒロアカ】 (ページ37)

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保須事件5 ページ37

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「……こんばんは、お疲れ様です」

「君のところにも連絡が来ているのか」

なんの……？という疑問が一瞬浮かんだが、すぐにデクくんからの連絡だと思い返す。

コスチュームのポケットから携帯を取り出すと、デクくんから位置情報のみが送られてきていた。

「来てます！」

「じゃあ、その男性の避難が済んだらそこに向かってくれ。ここは俺1人で事足りる」

「はい」

1人で事足りる。なんてかっこいいな。一度言ってみたいね。

というか、条件反射で返事をしてしまったけれど、このまま行ったらステインに遭遇するってことじゃないだろうか。

まさか、職場体験先が保須の近くだなんて知らなかったのは私の問題だけれど、思い切って九州に行くべきだったかもしれない。

「アクアちゃん、大丈夫？」

「あ、大丈夫です」

すっかり物思いに耽っていた私は、澪さんの声で現実に帰ってくる。

澪さんに、「エンデヴァーさんはああ言ったけど、私が行くからアクアちゃんは待っててもいいよ」と言われたが、ゆっくりと首を横に振った。

男性を非難させている途中、彼の同僚という人が数人いて、残りの避難を任せることにする。

それからすぐ、私たちはデクくんから送られてきたアドレス先に向かう。

「アクアちゃん、お友達が送ってきた住所ってどこ？！」

「江向通り4－2－10です！！」

「江向通りは……こっち！」

さすがは地元ヒーロー、土地勘がわかるらしい。

走り始めてすぐ、「江向通り」と書かれた看板を見つけ、路地裏組の姿を探しながら進む。

「2－10は確かこのあたりなんだけど……」

澪さんが立ち止まったところで、私も止まって周囲を注意深く見渡した。

「……座ってろっつったろ！！！！！」

急に聞こえてきた怒号に、もう一度あたりを見渡すと、背後の路地裏から皆が出てくるところだった。