4.どうやら、5年以内に死ぬらしい。【ヒロアカ】 (ページ19)

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流転1 ページ19

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翌日。
学校へ向かうと、すでに多くのクラスメイトが登校していた。

「おはよう、皆今日はやいね」

「今日こそは逃さないよ、A」

そう言った芦戸ちゃんが、ガッチリと私の右腕をホールドする。
カバンは葉隠ちゃんにするりと抜き取られ、私の席へとかけられた。

「こちらへ」

「え、何なに、怖いんだけど」

瀬呂くんに誘導されたのは、教室の中央、切島くんの席だ。
恐る恐る席につくと、私を囲むようにして集まる。だから、切島くんの席なのか。

「昨日、普通科の子に告白されたらしいじゃん」

「……どこ情報？」

「だー！！否定しないんかい！！！」

上鳴くんが、ショックを受けたと言うように頭を掻き毟る。上鳴くんにショックを受けられても、ねぇ。

「……で、付き合ったの！？」

楽しそうにきく葉隠ちゃんには申し訳ないが、私は首を横に振る。

「だって、初めましての人だよ。付き合えないって」

「だと思ったよ。それで、水澄に聞きそびれてたんだけどさ、体育祭の昼休憩も、爆豪と帰ってきたじゃん」

「……そうだねぇ」

「一昨日も出かけてたっぽいし、昨日も放課後一緒だったんでしょ」

静かに問いただしてくる耳郎ちゃんが、一番たちが悪いと思います。
疑惑だったら誤魔化しようがあるけれど、かっちゃんと一緒だったのは否定しようのない事実だ。

私が首肯すると、今度は切島くんが口を開いた。

「爆豪と付き合ってるの？」

「付き合ってないよ」

「じゃあ、水澄は爆豪が好き？」

好きか嫌いか。で言われたらもちろん好きだ。

でもその回答は、昨日轟くんと話をしていたlikeとloveの違いと一緒。

私はかっちゃんに対しても、恋愛といった感情は持ち合わせるつもりはない。

「好きだけど、皆の期待するような好きじゃない。
それに私、轟くんと付き合うことになったから」

「「「えっ！！！？？？」」」

全員分の反応は見られなかったけれど、真正面にいる切島くんは顔を青くして口をあんぐりと開けている。

「そんなにびっくりする？」

「「「するでしょ！！！」」」

いや、本当に皆仲良しだな。
綺麗に揃った回答を聞いて私が笑うと、「「「笑い事じゃない！！」」」と、これまた口を揃えられた。