どうやら、5年以内に死ぬらしい。【ヒロアカ】 (ページ7)

今日:4 hit、昨日:28 hit、合計:748,895 hit

プロローグ6 ページ7

・

気になって、初めの頃のように視線を落とすと、雄英高校の制服を身につけた、自分の体と思わしき体があった。

「はい、鏡。
髪色と目の色確認して？」

「いい感じじゃない？」

声もやっと、ちゃんと聞こえるようになっている。

髪色と目の色だけが違う自分の顔が、言葉を発するために動いて、やっと状況を飲み込めた気がした。

「あと、住む場所決めないと」

「それも寿命と引き換えとか？」

「いやいや、生活面については、余程君が豪遊でもしない限りは補助します。
食費を含め、１ヶ月5万でどう？
家賃とかはこっちで適当にやる」

「いいんじゃない？
家は雄英に歩いて行ける範囲がいいな」

「了解。
あとはそうだな……何かあったら、この携帯に登録されている連絡先に一報入れて。臨時小遣いとかも出すから。
それから、入学式の1週間前の世界に飛ばす。
私服とか生活に必要なもの買い足してね。家具もないからそこんとこよろしく。
買い物はこのカード使って。
1週間過ぎたら使えないから気をつけてね」

「うん」

「じゃ、行ってらっしゃーい」

『神』と名乗った少年に手を振ると、やがて視界が薄れていった。