どうやら、5年以内に死ぬらしい。【ヒロアカ】 (ページ26)

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戦闘訓練6 ページ26

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「爆豪少年、次それ打ったら、強制終了で君らの負けとする」

オールマイトの忠告を受けて、かっちゃんは殴り合いへとシフトする。

「うわ、やっば……」

アニメやコミックスで何度か見たシーンだけれど、生で見るとそのヤバさは比じゃない。

あまりにもデクくんがかわいそう。
でもこれから、勝っちゃうんだもんな……

地味に鋭い切島くんの解説を挟みながら、試合は終盤へと進んでいく。

逃げまくったデクくんを、かっちゃんが見つけ、2人が向かい合って戦闘態勢に入ったその時、

モニタールームに2人の声は届いてこないのに、デクくんの「スマーッシュ！！！」が聞こえた気がした。

「うわぁっ！」

「大丈夫か」

最初に、かっちゃんが籠手を使った時以上の揺れが、私たち地下ルームまで襲ってくる。そりゃそうか、建物半壊するレベルだもんな。

ほんっとうに、私怨丸出しの試合だなぁ。

「……ありがとう、轟くん」

ふらついた私は、隣にいた轟くんの支えにより、なんとか転ばずにすんだ。

「あぁ」

にしても、本当にいい顔してますね、君。

まるで、私のことなど興味ないように、スッと視線を外されてしまったが、図に乗ることもなく、照れるわけでもない辺りが、轟くんらしくて、面白かった。

「私は、彼らを呼び戻してくるから、少しの間待っていてくれ」

オールマイトは、モニタールームを飛び出して行き、私らはモニター越しに、4人の安否を眺めていた。

「勝負に負けて、試合に勝ったというところか」

「訓練だけど」

にしても、モニター越しでもわかる、かっちゃんの震えが気になるなぁ。

この後、ヤオモモの講評と、轟くんの攻撃を見て、さらに精神にダメージがいくんだもんな。

彼の成長には、今日の出来事は必須とはいえ、なんだが心苦しい。