どうやら、5年以内に死ぬらしい。【ヒロアカ】 (ページ19)

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個性把握テスト7 ページ19

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上体起こしと長座体前屈は室内で行うとの事で、握力の測定に使った場所へと移動する。

体育館での種目を一気にやって、その後にグラウンドの種目にした方が効率はいい気がするんだけど。
まぁ、50m走が個性の幅出るし、進行上だろうな。

「なー、水澄の個性ってどんな感じなん？」

「手から水が出る。
出しすぎたら脱水症状」

「だから水分補給してたのか！」

「そーそー。
ふらついたのも、多分そのせい」

「それはきちぃな」

上鳴くんの言葉に、私は曖昧に微笑み返した。

軽くよろめくことはあっても、倒れるほど深刻な状態になっていないからか。

著しくアホになるという上鳴くんよりは、まだ可愛い範囲じゃないかな。

「俺は帯電って個性なんだけど、使いすぎたら思考がショートするんだよね」

「著しくアホになるってことか」

「ちょっと、アホは辞めて」

上鳴くんと笑い合っていると、相澤先生の目が赤くチラついて、私たちは押し黙った。

上体起こし 20回→35回
長座体前屈 50cm→67cm

そして最後の持久走は、後半に個性を使ったこともあり、5分07→3分12まで記録を縮めることが出来た。

「んじゃ、パパっと結果発表」

私の記録は……

「14位かぁ」

「あー、水澄に負けてるじゃん！」

くぅー。と上鳴くんが悔しがる。
実際のところ、上鳴くんの方がいい記録は多いのだが、性差とか伸び代の問題だろう。

寿命を削って身体能力を上げた分、私の記録はかなり上がった。

それでも14位というのだから、ヒーロー科の皆の個性の使い方がすごく上手いということが分かる。

「次は負けねぇ！」

「うん、頑張ろう」

上鳴くんとグータッチしたところで、個性把握テストは幕を閉じた。