彼女と彼女、神と人 ページ16
目が開いた。
暗い部屋の中、長く眠り続けていたときに感じる倦怠感の中Aは体を起こした
「起きたの？」
聖と名乗っていた救いを魅せてくれた声。
そっと起き上がって周りを見ると真っ白な女の子がいた。
白い髪、白い肌、透明な瞳。
同仕様もなく美しい。
でもボロボロだった。
その肌には似つかわしくない黒い首輪。
その動きに合わせて鎖がじゃらりと鳴った。
「もうあの時からずーっと経ってますよ？どれだけ寝るつもりですか？」
柔らかな優しげな声が耳をくすぐる。
あの時希望をくれた声の主。
神のなり損ない。
悪魔への対抗として人から神へと格上げされた少女。
悪魔に閉じ込められ何も知らぬ幼子。
「、、、、ハヤトは？どうなった？」
その質問に対して聖はキョトンとしてからふっと微笑んだ。
「今まで私も眠っていたからわからないけど、祝福を与えています。きっと今も生きているでしょう。」
残酷なこと知らず幼い彼女は笑みを浮かべる。
その笑みにAもまた安堵からくる笑みを浮かべた。
残酷なことと知らずに死を廻った逸脱者は笑う。
Aはやっと心から安堵したように深く息を吐いた。
そして瞳を少しだけ、ほんの少しだけ揺らした。
「そっか、、、そっか、、、、、よかった」
その言葉にはたくさんの意味が込められていることは簡単に想像できた。
好きな人を守れた喜び
その人の傍に在れない悲しみ
度重なる死で限界を迎えている器。
そこに溜め込まれた感情はぐちゃぐちゃになっていま、彼女の瞳の中を渦巻いていた。
その口から漏れる言葉に何かが滲む
「そっか、、、、そっか、、、、」
続く
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零人(プロフ) - 裏瀬さん» は、、、裏瀬ちゃん、、？見に来てくれた、、？嬉しすぎる。嬉しすぎるよぉ、、、。じゃあ、爆発させるくらい頑張って書くわ！コメントありがとね、、、。神な友人を持ってしまったなあ、、。 (2022年10月14日 22時) (
レス) id: 94faa0a05d (このIDを非表示/違反報告)
裏瀬(プロフ) - これは完全に泣かせにきてる、超好き…！！ 今零人くんの作品巡回しようと思ってとりあえず最初にこれ読んでみたんだけど、既にクソデカ感情が生まれてしまったからこれ以上読んだら体爆散するかもしれない…好きがとまらん…ありがとう…好き… (2022年10月14日 22時) (レス) @page11 id: 0f6ec90c76 (このIDを非表示/違反報告)
零人(プロフ) - ＊miiila＊＠最近超低浮上さん» コメントありがとうございます！作品紹介から、、見に来てくださりありがとうございます。読みやすいと言って戴けるとは、、、、！更新速度遅いですがこれからも楽しく読んでクレリと嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2022年9月6日 14時) (レス) id: 94faa0a05d (このIDを非表示/違反報告)
＊miiila＊＠最近超低浮上(プロフ) - 初コメ失礼します！作品紹介の方から来ました！すごく面白くて、すいすい読めました！更新待ってます！ (2022年9月6日 11時) (レス) @page3 id: ef1ef0b00a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kgmrit1/
作成日時：2022年9月4日 20時
