・ ページ23
、
そう言い放った加賀美くんに
グッと手を引かれて
女の子たちをかき分けて廊下を歩き出した。
すれ違う時
チッとあの子たちが舌打ちしていたのが聞こえた
怖いって
いや違うんだって
私も何してんのかわかんないんだって
『加賀美くん、、ｯｯ』
「あ、すいません、、ッッ」
廊下をしばらく進んだところで
思い切って話しかけると
それまで
前を向いて歩いていた加賀美くんが
焦ったような声を上げて立ち止まった。
「すいません、とっさに、、」
『いやそうじゃなくて、
いったんトイレに、、いき、たい、です』
正直今も漏れてんじゃないかと
冷や冷やしていたので
近くのトイレに断りを入れて駆け込んだ。
拭ける分は拭いて
保健委員が緊急用に
トイレに設置しているナプキンを
ありがたく一枚拝借してつける
結構、染みちゃってるなぁ、、、
個室から出て
洗面鏡を見ると
自分でも見たことがない顔をしていた
ほんのり染まった頬
少し緩んだ口元
あれ、私
心臓がうるさい
腕に抱えた私のより
二回りほど大きな長袖を
ぎゅっと握った
『ｽｲﾏｾﾝ、待たせちゃって、、』
トイレから出ると
気まずそうに待っている加賀美くんがいた。
『あの、これ』
さっきかぶせてもらったジャージを差し出すと
グイッと突き返された。
『、、え？』
「、、貸しますから、それ」
『、、、え？』
「いや、それで返すわけにいかないでしょう」
『あ、え、、？
いやめちゃくちゃありがたいんすけど、、
申し訳ないです、、？』
さっきのでわかったが
これを使ったら汚れは隠せる。
しかし、汚してしまう可能性がある
『汚しちゃうかもなんで、
流石に借りれませんよ』
「、いいんです。私がしたくてしてますから」
『え？』
「あ、、っ、、、忘れてください」
そういう加賀美くんの顔は
夕陽と同じくらい真っ赤だった。
『ありがとうございました、助けてくれて』
「いいえ、私は何もしてませんよ」
きっと私の顔も
同じ色なんだろうな
顔を上げると
加賀美くんと目が合う。
一緒に帰ろう
二人の声が
重なった
ー−−−−−−
Ａｌｉｃｅ様リクエストありがとぅございました！！
文章好みに合わなかったら申し訳ございません。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てる(プロフ) - 男性の方では無いのですが、mtちゃんで書いて欲しいです。どんなシチュでも良いです。 (4月9日 7時) (
レス) id: 0c0699b034 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 雪鈴さん» いえいえ、、！！喜んでもらえたならよかったです🫶リクエストありがとうございました！ (4月6日 22時) (レス) id: 2a4f13fa7f (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - 書いていただいてありがとうございますっ!!kidの優しさとヘタレな感じがめっっちゃ可愛かったし素敵でした!! (4月5日 22時) (レス) id: 1280551d3c (このIDを非表示/違反報告)
Tukia(プロフ) - この小説にめっちゃ救われてます！リクエストでskk））伝わるかな？お願いします！！ (4月5日 20時) (レス) id: 10465b30f7 (このIDを非表示/違反報告)
めがめがね - ちょうどきたときに見つけて、腹の痛みが少し和らぎました！リクエストでLos（合っているのか…？）が見たいです！腹の痛みよ治れ！ (3月31日 18時) (レス) @page15 id: 21deb33c35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨 | 作成日時：2024年2月18日 11時
