6つめ。 ページ6
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『もっと連れて来てよ。ね、』
何度も同じ戦法でポイントを稼いでいると、少し遠くで叫ぶ声と、大きな音。好奇心に負けたAが見に行くと、そこには今までとは比べ物にならない大きさの仮想敵がいた。
『…あ、』
Aが反応したのは
『あの瓦礫、遊べるかな』
次々に周りを受験生が駆け抜けていく中、Aは立ち止まってテディベアにそう、問うた。
『A次第…うーん、うんっ、遊べそう！』
そうしてAが1歩踏み出した途端、先程出遅れていた緑髪の少年が、仮想敵に立ち向かって行った。
『わあ、すごいなぁ』
Aはからからと笑いつつ、瓦礫に対して個性で
『うん、だいじょうぶ？』
「え？あ、うん！ごめんね、本当に助かった！ありがとう！」
その容姿の幼さに、そして個性に驚いていた少女ははっとしたように空を見上げる。
丁度緑髪の少年が、轟音と共に仮想敵を殴り飛ばした。にこりとAはまた口に弧を描いた。
『あれ、あの人すっごい怪我。着地、できないのかな、』
Aが言ったと同時に、助けた茶髪の少女が仮想敵の破片を浮かせて飛び乗った。そうして落ちてきた緑髪の彼の頬を叩いて浮かせる。それは彼女の個性で、地面に落ちる寸前でぴたりと止めた。
「解、除」
ぴとっと彼女が両手を合わせると、周りの仮想敵、彼女自身が乗っていた破片、そして緑髪の少年が地面に派手な音を立てて落ち着いた。
「(助かった…！！いや…助けられたんだ！！あの人無事か！？とりあえずケガはない…！？)
良かった…！
(そんで…ありがとう！！)
ゔっゔゔ〜！せめて…！！1Pでも…！！」
彼は緑谷出久といった。
同時に、プレゼント・マイクの声が、始まりと同じように響いた。
マイク「終了〜！！！！！」
「あれ…？さっきの女の子…、」
一通りキャパシティオーバーを終えたらしい茶髪の少女が、辺りを見回す。そこにはもう、ぬいぐるみを抱いた可憐な少女は居なくなっていた。
「おかしいな、確かにおったはずなんやけど…？」
不思議に思いながら、試験は終了となった。
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ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
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