30あまり8つめ。 ページ38
・
ミッド「繰り上がりは5位の拳藤チームだけど…」
拳藤「そういう話で来るんなら…ほぼ動けなかった私らよりアレだよな？な？
最後まで頑張って上位キープしてた
鉄哲チームじゃね？
馴れ合いとかじゃなくさ、フツーに」
ばっ、とこちらを見る鉄哲と目が合う。Aは珍しく驚いたようで、テディベアが代わりとでもいうように頷いた。
鉄哲「おめェらァ！！」
───────
─────
──
ミッド「というわけで、鉄哲と加楽多が繰り上がって16名！！組はこうなりました！」
泡瀬と骨抜に丁寧に礼を言い、加楽多は繰り上がりで表に名前が乗る。短く息を吐いて、少しだけ上がる気持ちを落ち着けるようにぎゅ、とテディベアを抱きしめた。
表を見上げ、対戦相手を見る。対戦相手は、
『電気、くん』
上鳴「が、加楽多…」
2人の声が重なった。
Aがにこりと笑うのに対し、上鳴は既に倒れそうなほどの緊張と怖さを抱いていた。
上鳴「加楽多とやるとか無理ゲーすぎだって！！！」
『よろしくね、電気くん』
レクリエーションが始まる。
───────
─────
──
マイク「ヘイガイズ、アァユゥレディ！？
色々やってきましたが！！結局これだぜガチンコ勝負！！頼れるのは己のみ！
ヒーローでなくともそんな場面ばっかりだ！わかるよな！！
心・技・体に知恵知識！！総動員して駆け上がれ！！」
一回戦の紹介を聞き流しつつ、髪をほどく。髪ゴムを手首に嵌め、緑谷と心操を見る。
勝負開始の合図と同時に、心操が緑谷に何かしらの言葉をかけたのをAは見た。
そして、それに反論しようと身を乗り出した緑谷が、ぴたりと、完全に動きを止めたのだ。
『わぁ、』
ほどかれた髪を楽しげに揺らし、ぐい、と身を乗り出す。突っ立ったまんまの緑谷に、心操がおまえは、と話を切り出す。
心操「おまえは…恵まれてて良いよなァ。緑谷出久。
振りむいてそのまま、場外まで歩いていけ」
恵まれてて良いよな、心操の発言に、Aの足が少し後ろへと傾く。緑谷はそのまま従順に場外に歩いて行く。
『デク、くん』
あと、一歩。一歩のところで。
マイク「────これは…
緑谷！！とどまったああ！！？」
思わず口角が上がるのを感じながら、Aは拍手したくなる衝動を抑える。すごい、すごいなあ。
振り切った緑谷は心操を振り返る。心操はまた緑谷に声をかけ始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 972人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
