20あまり8つめ。 ページ28
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相澤から体育祭の話を聞いて、いつも通りの授業を終える。Aは、というと、教室から出られなくて困っていた。
『出られなくなっちゃった』
芦戸「あぁもう、せっかく期間限定のフラペチーノ飲もうって話してたのに〜！」
そう、A組の前にはたくさんの雄英生徒がおしかけていたのだ。芦戸が頬をふくらませて拗ね始め、耳郎がスマホと睨み合いながら顔を顰める。
耳郎「早く行かないとなくなるかも。」
葉隠「えー！！Aちゃんにフラペチーノの味を知ってもらいたい！！！」
昼休み。フラペチーノという聞きなれない単語に対し、Aが首を傾げたことが始まりだった。何やら騒ぎ出す廊下、何やら普通科の生徒が宣戦布告に来たらしい。
八百万「あの、Aさんちょっとよろしいですか…？」
そんな中、後ろの方の席から、八百万がこちらに来た。にこにこと笑いながら、首を傾げたA。八百万はAのポニーテールに手をかけた。
八百万「外しても…？」
『？うん、いいよ』
芦戸たちが見守る中、そっとAの髪に触れた八百万は驚いた。思っていた以上に柔らかい。そっと水色の髪ゴムを解いて、どこから出したのか、はたまた個性か、八百万は
1度も引っかかっることなく、綺麗に通る櫛。芦戸か葉隠か、もしくは耳郎か、誰かがおぉ〜と声を上げた。
それを綺麗にまとめ上げ、少し高めの位置に結わえてやる。
芦戸「ヤオモモ超器用じゃん！！」
葉隠「すごーいっ、Aちゃんかわいい〜！」
八百万「すみません、朝から気になってしまって…」
耳郎「良かったね、A」
ぱちぱちと小さめの拍手がなる中、Aは珍しく心底驚いた、という顔をしていた。
『すごい』
八百万「お力になれたなら幸いですわ！！」
『お母さんに、やってもらったみたい、』
唐突なAの母親が話題に上がって、八百万らはすぐさま、というように食いついた。
葉隠「Aちゃんのお母さんとか絶対美人じゃん！！」
八百万「お母様はどんな方ですの？」
芦戸「Aはお母さん似？！」
耳郎「お母さんにやってもらわないの？」
いっぺんに投げられる質問に、Aはにこにこしながら答えていく。自分の母親は医者で、病院を経営していること、自分が似たのは瞳だけだということ、そして、耳郎の質問には、
『おかあさん、忙しいんだって』
寂しげに笑ったAに、私がいつでも！と意気込む八百万。
結局フラペチーノは売り切れていた。
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ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
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