22話 ページ24
▹▸ side 諸伏
景「はぁ、2人は相変わらずだな……班長も変わらないみたいだしもう少し落ち着いたら会いたいな…」
幼なじみの家で世話になり始めて早数日、たまたま来た萩原と松田に見つかってすごい勢いで絡まれた。
その絡みを約1時間前に乗り越えたオレは借りている部屋の椅子に座り伸びる。
景「それにしても本当に…生きてるんだな……」
本来なら焦りで死んでいたかもしれなかったあの日を思い出しながら、自分を救った出来事があった過去を改めて思い出す。
あれは確かAちゃんと奏人に付き合って4人でマンションでかくれんぼをした日だった…
俺とAちゃんは非常階段の死角になる位置にいた。
『景くんも同じところにかくれるなんてびっくりした…』
景「このマンションだと屋上か階段しか隠れられないかなって思って…いや、探したらあるかもだけどね、」
その時、鉄の階段を上る音が鳴り響きオレは無意識のうちに体が固まり息を飲む。
『大丈夫、マンションの人ですよ…』
景「え、わかるの？」
『うん、お兄ちゃんと零くん、景くんの足音だけは聞き分けできるよ。他の人は分からないからマンションの人かは感だけどね』
平然とすごいことを言ったAちゃんにびっくりした。
景「なんで俺たちの足音を覚えたの？」
『一緒によくかくれんぼしてくれるでしょ？隠れてる時に暇だったから足音を覚えたの。それに、一々足音にヒヤヒヤしちゃうの嫌だなっておもって…冷静に考えるようにしたの』
景「暇だからで覚えるなんて…」
『ちなみに零くんはすごくわかりやすいよ…特に焦った時はね…』
今思うと7歳で聞き分けが出来るなんて凄いし、考え方も大人っぽかったが…確かに冷静さは大切だと思った。
そして、その時に聞いた零と奏人の足音の特徴は確かに分かりやすく、しっかり聞くと確かにその通りだった。
1度意識してからは無意識のうちに聞き分けるゲームを勝手にしていた。
始めた当初は全然当たらなかったが当たった時がすごく嬉しかったのを覚えている。
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nekonatsu6(プロフ) - すいません💦33と34が抜けてるんですけど間違いですか?間違ってたらすいません！これからも頑張って下さい！応援してます！！ (2022年5月24日 22時) (
レス) id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 面白くて一気に読んでしまいました!!リクエストなんですが、映画の純黒の悪夢(できればキュラソー救済からの警察側の仲間になる)を読みたいです!!よろしくお願いします。これからも更新楽しみにしてます!! (2022年5月21日 11時) (レス) @page34 id: 3df9c04991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月彗 | 作成日時：2022年5月9日 23時
