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ぴっ……ぴ……、と無機質な音が響く。
顔は動かせないから分からないが父と母、泣いている親友の声が聞こえる。
あぁ、私の人生はここまでなのだろうか…人生に不満があるかと言われればそんなことは無い。色々な話は聞けたし、本も沢山読めたし、楽しかった…でも、外にはもう少しでたかったかも、なんて。
あぁ、泣かないで…私のことを覚えててくれたら嬉しいけれど、みんなの足枷にはなりたくない……そんなのはワガママかな…。
もう限界なのか音も聞こえなくなってきた…聞こえるかは分からないけど伝えたいな
『ぁ…がと……』
私は上手くお礼を言えたかな?
分からないけど…言えてたらいいな…。
。。。。
。。。
。。
。
『はっ、ぇ……いまのって…』
夢?いや…そうだ、確か私は病気で…あれ、でも生きてるし…
「Aちゃん、どうしたの!?すごい汗よ!?」
「大変だ、奏ちゃん。Aちゃん…風邪ひいてるのかも」
「A、大丈夫?」
心配そうに見つめてくれてるのは今の家族…?そうか、本で見たことある…生まれ変わって前世の記憶が残ってるってやつ?
ところで私は今いくつなのだろうか…手は小さい……小さい!?子供で記憶が戻っちゃったの!?
『うぅ……おい、つかない…』
ぱたん、と倒れた同時に聞こえたのは
「Aちゃーん!?」
焦った転生先の父の声でした。
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nekonatsu6(プロフ) - すいません💦33と34が抜けてるんですけど間違いですか?間違ってたらすいません!これからも頑張って下さい!応援してます!! (2022年5月24日 22時) (レス) id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 面白くて一気に読んでしまいました!!リクエストなんですが、映画の純黒の悪夢(できればキュラソー救済からの警察側の仲間になる)を読みたいです!!よろしくお願いします。これからも更新楽しみにしてます!! (2022年5月21日 11時) (レス) @page34 id: 3df9c04991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月彗 | 作成日時:2022年5月9日 23時