40話 特別な出会いのこと。 ページ42
時間軸とか原作のどの辺りとかは考えずにお読みください
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長い船旅の中で、食事を管理するのはコックの重要な仕事である。
栄養バランスを考え、次の島に行くまで食糧を切らさないよう十分注意しなければならない。コックの判断はクルーの命を左右するからだ。
もちろん、白ひげ海賊団のコックたちは優秀だ。
しかし、何事にも誤算はあるわけで。
「オイ……食糧をつまみ食いしたやつ出てこい」
サッチの言葉に、数人の兄たちが目を逸らすのでAは冷たい目を向けるのだった。
そんなこんなで、Aはサッチらと共に近くの島に買い出しに行くことになった。
兄たちからのプレゼントで手に入れたモビー(小)。Aが普段は行かない買い出しに付き合うことにしたのはこのためだった。
Aはさっそくそれを使う機会を得て、ご機嫌。
「ふふっ、いつものモビーも大好きだけど、ちっちゃいモビーもだーいすき」
「そーかそーかぁよかったなぁA」
サッチはAがご機嫌なのをいいことにヨシヨシと頭を撫で回す。
それでもAは嬉しそうに笑うだけだった。
「ねえ、どんな島に買い出しに行くの？」
「そうだなぁ、そんなに大きな島じゃないが、海賊はよく来るところだ。ちょうど物資の補給ポイントなんだよ。……治安もそんなに良くないから、単独行動は禁止だからな」
「はーい」
サッチは心配だった。
この可愛い妹は兄の愛情フィルター抜きに、客観的に見てもやはり美しい顔立ちだった。
それはもう誘拐して閉じ込めて(以下自主規制)…したくなるほどに可愛い。
海賊共が変な気を起こさないかと思うとサッチは気が気でなかった。
しかし当の本人は呑気に跳ねる魚たちを眺めて遊んでいる。
サッチは深いため息をついた。
「おいおい、ほんとにわかってんのか？俺たちは可愛いお前が変なヤツに引っかからないか心配なんだよ」
「大袈裟だなぁ」
「俺たちはその辺の男にお前はやらないからな。ましてやお前を泣かせるやつなんか絶対だめだ」
サッチはAの頬をツンツンとつつく。
Aは一瞬鬱陶しそうな顔をしたものの、兄の愛情ににこりと笑ってみせた。
このときはまだ誰も知らなかった。
Aに特別な出会いが待っていることを。
続く (更新停止中)
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ピーちゃん - とても面白くて愛らしかったし (2022年10月28日 20時) (
レス) @page42 id: e9f23f5dc7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - ３４５回も会議やっての笑った!!!めちゃ面白い!!!これからも頑張ってください!!! (2022年10月13日 12時) (レス) @page37 id: 407d8a27ca (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - tottemo_ringoさん» ありがとうございます！！夢主ちゃんはわがまま末っ子気質なもので困りますね笑好きになっていただけてとても嬉しいです…！優しいお言葉とても力になります！ (2022年8月22日 0時) (レス) id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
tottemo_ringo(プロフ) - 今日初めて読みました。最初は主ちゃんに対して、なんやこの子！めっちゃわがままやんけ！といい印象ばかりではなかったものの、期待し読んでいくうちに完全にオチました。主ちゃんの性格と、周りの関係や反応がとても好きです。無理せず、更新お願いしたいです！！ (2022年8月9日 3時) (レス) @page37 id: 4137b5ba4e (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - みなさま大変お久しぶりです。長い間こちらの作品を放置しておりましたが、最近になってちょっとだけ書きたくなって戻ってきました。今後続けて連載していくかは未定です。書きたくなった時だけ書きます。あまり期待せずに暇つぶし程度に見てくださると嬉しいです。 (2022年8月6日 20時) (レス) @page36 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2019年8月18日 18時
