33話 ページ35
「なぁ、あれってつまり……」
「そういうことだよな」
「そうだよな、あれは……」
「「「嫉妬だ」」」
一つの結論に行き着いた途端。全員がでへっと頬を緩ませ、気持ち悪いくらいに笑顔になった。
「ごめんなぁ〜♡Aは寂しかったんだよなぁ〜」
「俺たちはAがイッチバン好きだぞ！」
ご機嫌をとり始めた兄たち。
サッチは女を押し退けてAの隣に座った。
「なぁ、お姫様、許してくれよ。俺たちはいつだってAを愛してるぜ」
「ふーん、さっきまで鼻の下伸ばしてたのに」
「ゔっ……けど、Aが1番綺麗だぜ？寂しくしてごめんなぁ、ほら、ちゅーしてやるよ」
「イヤ！！」
顔を近づけるサッチをグイと押し退ける。
サッチはショックを受けて机に突っ伏した。
続いて隣にやってきたのはエース。
エースはご飯を食べていたのか、口の周りを汚しまくっていた。
「そんな怒んなって。ホラ、これ美味いぞ。食ってみろ」
「食べ物で絆されるわけないでしょ」
エース撃沈。
するとそれをみていたイゾウがはぁとため息をついて隣に座った。
「なぁ、お姫様。悪かったなぁ、バカ兄貴たちで。何がそんなに嫌だった？お前が嫌がることはしないさね。気持ちを聞かせてくれ」
イゾウはひょいとAを抱き上げると、膝の上に座らせた。
膨らませたままの頬をツンツンと突くと、Aは顔を隠すようにイゾウの胸に顔を埋めた。
「みんなで楽しそうにして、Aは置いてけぼり。次の日だって夜のことばっかり話してAは入れない。………Aは家族みんなでご飯食べるのが好きだよ。みんなは違うの？」
「そうかい。Aは置いてかれたのが悲しかったんだな。それであんな悪戯したのか。かわいいなぁ、俺のお姫様」
よしよしと頭を撫でるイゾウ。
それをみていたマルコは大きな声で言った。
「今後、特別な事情がない限り飯は家族全員で食べるものとする！！文句あるやついるかよい！？」
「「「異議なーーし!!」」」
ということがあり、今後島に上陸した時もご飯は全員で食べることとなったのだった。
＿＿＿＿＿
「うまく行ったでしょ？ハルタ」
「はぁ……マルコにバレた時は冷や汗かいたよ」
「Aは大丈夫って言ったでしょ」
「ん？………まさかあれ、嘘？」
「さあね」
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ピーちゃん - とても面白くて愛らしかったし (2022年10月28日 20時) (
レス) @page42 id: e9f23f5dc7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - ３４５回も会議やっての笑った!!!めちゃ面白い!!!これからも頑張ってください!!! (2022年10月13日 12時) (レス) @page37 id: 407d8a27ca (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - tottemo_ringoさん» ありがとうございます！！夢主ちゃんはわがまま末っ子気質なもので困りますね笑好きになっていただけてとても嬉しいです…！優しいお言葉とても力になります！ (2022年8月22日 0時) (レス) id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
tottemo_ringo(プロフ) - 今日初めて読みました。最初は主ちゃんに対して、なんやこの子！めっちゃわがままやんけ！といい印象ばかりではなかったものの、期待し読んでいくうちに完全にオチました。主ちゃんの性格と、周りの関係や反応がとても好きです。無理せず、更新お願いしたいです！！ (2022年8月9日 3時) (レス) @page37 id: 4137b5ba4e (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - みなさま大変お久しぶりです。長い間こちらの作品を放置しておりましたが、最近になってちょっとだけ書きたくなって戻ってきました。今後続けて連載していくかは未定です。書きたくなった時だけ書きます。あまり期待せずに暇つぶし程度に見てくださると嬉しいです。 (2022年8月6日 20時) (レス) @page36 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2019年8月18日 18時
