15話 ページ16
「ただいま〜〜〜！！オヤジ〜〜〜〜プレゼント買ってきたよ〜〜〜〜〜！！！」
Aは買い物を終えて船に帰った。
いつもなら兄やオヤジが迎えてくれるが、今日は誰もこっちにきてくれない。
Aは不思議に思い、甲板のはじの方の人だかりに近寄った。
「何してんの？」
「お、A、おかえり。いや、実はさ……」
促された方に目を向けると、そこにはひとりの女。
年は20歳くらいだろうか。完璧なプロポーションに、色気のある顔立ちの美女が怯えた顔で座り込んでいた。
どうやらみんなは彼女を囲んでいたらしい。
「だれ、この人。人攫いしたの？」
「ばか。俺らが船に戻ってきたらいたんだよ、コイツ」
どうやらだれの知り合いでもないらしい。
この島の人だろうか。
Aはいかつい男たちに怯えているのかと考え、出来るだけ優しげに声をかけてみた。
「ねえ、あなたはこの島の人？」
「あ、あなたも……ここの海賊？」
「うん。で、あなたは？」
「あ……私…」
女はギュッと胸の前で手を握りしめ、きっとアイメイクバッチリの瞳をAに向けた。
「私、海賊になりたいんです！！」
「「「……………は？」」」
と、言うような会話から一週間。
女＿_シーナと名乗った___は、粘りに粘ってこの船に乗っている。
と、言っても、仲間になった訳ではない。
シーナはあの島の娘ではなく、旅人だったらしい。乗ってきた小舟が嵐で潰れ、困り果てていたそうだ。
海賊になりたい、というのも本当で、そもそも海賊になるために旅に出たらしい。
仲間にしてくれと大騒ぎしたが、オヤジがで出てきて、仲間にはしないが乗せてやると言ったため、適当な島まで一緒に航海することになった。
ぽっと出の女だ、みんなとは馴染めない、と思いきや。
「シーナちゃーん、こっちおいでよー」
「はーい、洗濯物干したらいきまーす！」
「シーナちゃん、俺も手伝うよ」
「わー、嬉しい！ありがとうございます！」
馴染みまくっていた。
バカな兄たちは気立てが良くナイスバディの美女にメロメロ。
みんな事あるごとに話しかけ、すっかり仲間の一人のようになっていた。
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ピーちゃん - とても面白くて愛らしかったし (2022年10月28日 20時) (
レス) @page42 id: e9f23f5dc7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - ３４５回も会議やっての笑った!!!めちゃ面白い!!!これからも頑張ってください!!! (2022年10月13日 12時) (レス) @page37 id: 407d8a27ca (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - tottemo_ringoさん» ありがとうございます！！夢主ちゃんはわがまま末っ子気質なもので困りますね笑好きになっていただけてとても嬉しいです…！優しいお言葉とても力になります！ (2022年8月22日 0時) (レス) id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
tottemo_ringo(プロフ) - 今日初めて読みました。最初は主ちゃんに対して、なんやこの子！めっちゃわがままやんけ！といい印象ばかりではなかったものの、期待し読んでいくうちに完全にオチました。主ちゃんの性格と、周りの関係や反応がとても好きです。無理せず、更新お願いしたいです！！ (2022年8月9日 3時) (レス) @page37 id: 4137b5ba4e (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - みなさま大変お久しぶりです。長い間こちらの作品を放置しておりましたが、最近になってちょっとだけ書きたくなって戻ってきました。今後続けて連載していくかは未定です。書きたくなった時だけ書きます。あまり期待せずに暇つぶし程度に見てくださると嬉しいです。 (2022年8月6日 20時) (レス) @page36 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2019年8月18日 18時
