31話 ページ33
今年もよろしくお願いします
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扉が開くと、そこにはハルタと……フードを深く被った男が立っていた。
「よお、ハルタ！遅かったな！」
「ん？おい、そいつ誰だよ」
ハルタはちょっと困ったように頬をかくと、しばらく視線を彷徨わせてから口を開いた。
「俺の古い友達でさ。偶然こいつもこの島に来てたんだ。一緒に飲もうかと思って」
それを聞いて、すでに出来上がった男たちは楽しそうに「おお！飲め飲め！」と歓迎した。
それに従ってフードを被った男＿＿＿いや、Aは席についた。
ハルタもAの隣に座ると、焦ったように話しかけた。
「ねぇ、やっぱまずいって……マルコたちにバレたら大目玉だぞ」
「まあまあ。Aがなんとかするからさ！今は楽しもうよ！」
Aは大胆にもフードを取った。
すると、そこには、短い髪にハルタの服を着た、完璧な美男子が。
Aはハルタから服を借り、変装用に持っていたウィッグを被っていた。
元から美形なA、男装しても美形だった。
これに酒場の女たちは食いついた。
「お兄さん、名前なんていうの〜〜？」
「んー、秘密。それより、可愛いお姉さんの名前が知りたいな」
「え、え、エリカですぅぅぅ！」
女たちはキャーーー！！と黄色い歓声をあげる。
ものの数分でAの周りには女が集まり、ハーレム状態になっていた。
「なんだ？ありゃあ」
「おいマルコ〜〜あいつが女の子たち皆んな捕っちまったよ！
せっかくいい感じだったのに！」
「サッチ、悪いがいい感じには見えなかったぜ」
しかし……とマルコは人だかりを見つめる。
まさかあの男が愛する妹などとは夢にも思わないマルコは、泣きそうなサッチに言った。
「あいつ、さっきから女どもに強い酒ばっか飲ましてるよぃ。ロクな男じゃねえ、止めてくるよぃ」
「マルコ〜〜〜」
マルコがAの方に近づいていく。
大騒ぎしていた他の奴らも騒ぐのをやめ、ことの成り行きを見守った。
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ピーちゃん - とても面白くて愛らしかったし (2022年10月28日 20時) (
レス) @page42 id: e9f23f5dc7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - ３４５回も会議やっての笑った!!!めちゃ面白い!!!これからも頑張ってください!!! (2022年10月13日 12時) (レス) @page37 id: 407d8a27ca (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - tottemo_ringoさん» ありがとうございます！！夢主ちゃんはわがまま末っ子気質なもので困りますね笑好きになっていただけてとても嬉しいです…！優しいお言葉とても力になります！ (2022年8月22日 0時) (レス) id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
tottemo_ringo(プロフ) - 今日初めて読みました。最初は主ちゃんに対して、なんやこの子！めっちゃわがままやんけ！といい印象ばかりではなかったものの、期待し読んでいくうちに完全にオチました。主ちゃんの性格と、周りの関係や反応がとても好きです。無理せず、更新お願いしたいです！！ (2022年8月9日 3時) (レス) @page37 id: 4137b5ba4e (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - みなさま大変お久しぶりです。長い間こちらの作品を放置しておりましたが、最近になってちょっとだけ書きたくなって戻ってきました。今後続けて連載していくかは未定です。書きたくなった時だけ書きます。あまり期待せずに暇つぶし程度に見てくださると嬉しいです。 (2022年8月6日 20時) (レス) @page36 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2019年8月18日 18時
