いつかまたキミと…《紫》２ (ページ42)

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すると手術が終わったと先生から呼ばれて
別の部屋で状況を聞く事になった

お母さんは帰りに車で事故に遭ったらしい

頭にも異常はなく、所々骨は折ったけど
もちろん命に別状はなく
リハビリを受けて退院できると
先生は話してくれた

私が先生から話しを聞いている間も
濵ちゃんは隣でずっと手を握ってくれていた

その日は麻酔で目を覚ますのは
明日になるとの事だったので
一旦家に帰り荷物を取って
明日朝一で病院に行く事になった

私達はゆっくりと来た道を歩いた

濵「ほんま良かったわぁ～」

『うん、本当良かった…もぉ、死んじゃうかと思った…』

濵「まぁ、でもリハビリも大変やろうからなぁ～支えてあげんとな？笑」

濵ちゃんは優しい笑顔で私にそう言って
頭を撫でてくれた

あ、いつもの…濵ちゃんだ…

私はその場に立ち止まった

濵「どした？」

私はまた涙を浮かべた

『…わ、分かんない…何か急に、色々安心して…』

濵「アホやなぁ～笑」

そう言って今度は私の髪をぐちゃぐちゃに
撫でてくる濵ちゃん

『ありがと…』

また涙が溢れる

濵「何かA泣き虫なったんちゃう？笑」

『…なってないっ！！！笑』

私は涙を流しながら笑って見せた