過去のハナシ 及川目線:3 ページ15
俺は、毎日彼女にメールや電話をした。最初は、気持ち悪く思われていたようだが、俺は特に気にしなかった。
毎日続けているうちに、彼女の言葉も砕けた言葉遣いになった。
彼女に、バレーのことを聞くと、いつもはぐらかされてしまった。
でも、諦めないでいれば、いつか話してくれると感じていた。
中学では1度だけ、彼女と出掛けた事があった。
彼女は、相変わらず暗く、くすんだ瞳だったけど、少しだけ明るさがもどっている気がした。
俺は、今まで性格を取り繕ってきたが、素をさらけ出した。
引かれるかも知れない。
そう思ったけれど、彼女を救いたいと願うからには、しょうがないと思った。
彼女は、
そういう感じの方が、君に合ってる。
そう言って笑った。
初めて見た彼女の笑顔は、太陽も霞む程の眩しさだった。
中学3年の冬頃に、彼女と連絡が取れなくなった。
少し心配したが、携帯を変えたとかだろうと思い、気にしないことにした。
高校2年の夏。
彼女と再開した。
どうやら俺の毎日の連絡がよっぽどイヤだったらしく、俺の顔を見た途端に、自分の顔面をこれでもかと歪ませていた。
俺はそれよりも、俺の事を覚えていてくれたことが嬉しかった。
久しぶりに話した彼女は、とても明るくて元気だった。
何かが彼女を変えたのだろう。
何が彼女を変えたのだろう？
彼女に問いかけると、
「ナヨナヨしている自分が嫌になったから。」
少し照れているように、彼女はそう告げた。
明るさを取り戻した彼女は、美しかった。
今までの憂いに満ちたような表情ではなく、
優しく明るく照らす太陽のような表情で。
バレーはもうしないのかと聞くと、
さぁ？
という曖昧な答えが返ってきた。
あなたらしい。
と言うと、彼女は少し怒っていたが、笑っていた。
帰り際に、彼女に好きだと伝えた。
彼女は、呆れて
冗談やめてよ
と言った。
決して冗談では無かったが、
そういうことにしておくね。
とつぶやいた。
彼女も、
タメ口やめろ。
とつぶやいた。
続く (更新停止中)
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葵sora - かなさん» ありがとうございます！頑張ります！ 返信、遅くなってしまいすみません！！ (2018年1月8日 1時) (
レス) id: c2f1efe468 (このIDを非表示/違反報告)
かな - おもしろかったです！夢主ちゃんが切ない、、、 更新頑張って下さい！！ (2017年8月24日 13時) (レス) id: 3c0cb90f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵sora | 作成日時：2016年7月18日 17時
