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ガチャ
中島裕翔
「おかえりー。遅かったね、」
ダメだ。
引っ込めたはずなのに、
彼の前では泣かないって決めてたのに。
彼の顔を見たら抑えられなくなって
涙がポロポロ零れる。
それでも泣き顔を見られるのは嫌で、
だから何も言わずに彼に抱きついた。
中島裕翔
「うお…どうした?何かあった?」
「…私って必要ない?」
こんなこと聞いても
裕翔を困らせるだけってわかってるけど、
どうしても聞かずにはいられなかった。
中島裕翔
「…いつも圭人、圭人って
圭人ばっかりでさ。
正直 俺より圭人の方が
みお菜を幸せにできるんじゃないかとか
考えたこともある。
それでも笑ってる顔とか、
怒ってる顔とか考えてる顔とか、
みお菜の新しい顔を知るたびに
やっぱり誰にも渡したくないって思うんだ」
「うん」
中島裕翔
「誰が何て言ったかは聞かないけどさ、
そいつが間違ってるんだよ。
みお菜は必要なくなんかない。
少なくとも俺にとっては必要で、
大切な人だよ」
やっぱり裕翔には適わない。
いつも私の一歩先を歩いていて、
いつも私の欲しい言葉をくれる。
この人の隣にずっといたいって
そう思った。
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作者名:吉崎玲凰 x他2人 | 作者ホームページ:http://MAI,Fuka
作成日時:2016年5月23日 23時