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9話 ページ10

鶴「天竺の負けだイザナ!!!」


イ「うるせぇえええぇぇ!!」


俺の目には稀咲が銃を構えるのが目に入った

稀咲の足元に銃がすべったのか…

銃のセーフティーは外れている

今世の俺は当たり前だが鍛錬を行っていない

だから全集中の呼吸をつかっても俺の位置から一瞬であそこまでたどりつけないだろう

俺は今の俺に出せる最速の速さで鶴蝶に体当たりをした



ドンッ



稀咲が放った銃弾は俺の右肩に当たる


『い‶っ!!』


周りは思いもしなかった展開に驚愕する



マ「タケミっち!?」


鶴「タケミチ!?お前どうやってさっきの所から!?」



撃たれた場所から血が広がっていく

呼吸で止血をするが、口からはヒューヒューと変な音が鳴る


稀「邪魔するな!タケミっち!!」


俺がとばした鶴蝶に稀咲は再び銃を向ける


ドンッドンドンッ


イザナは無意識のうちに鶴蝶を庇おうと動くが

稀咲が銃弾を放つほうが速く

そして、それよりも俺が鶴蝶の前に出る方が速かった



ヒ「タケミチ君!!!」


ヒナの叫びが聞こえる

口から血があふれる


稀「なんで!!オマエが鶴蝶を庇う必要はないだろ!?」


しょうがないだろ、人を守る本能に引っ張られたんだから


『もう、人が死ぬのは、みだぐねぇんだよ!!』


稀咲は銃を鶴蝶に向けるがカチッカチッと音が鳴るだけで

銃弾は放たれない


『撃ちきったか…』


稀「クソッ!!」


稀咲は悔しそうに顔を歪めながら銃を地面に叩きつけた


『なあ、イザナ、今カクちゃんを庇おうとしたろ?』

『それだけ、カクちゃんの存在はでかいんだよ』

『死ねとか、簡単に言うんじゃねえよ』


俺の言葉はイザナに届いただろうか


イ「今にも死にそうなやつに言われたくねぇよ」


イザナの声色が変わった

震えている

カクちゃんが自分にとってどれだけ大事かわかったんだ

届いた感じだな

よかった

あと俺がやるべきことは…


ド「救急車を呼べ!!速く!!」


ドラケンが叫ぶ


マ「タケミっち!死ぬな!タケミっち!!」


マイキ―が駆け寄ってきて、俺を揺さぶる

そして、稀咲に向き直って言った


マ「テメェだけは許さねぇぞ、稀咲!!」


そう…コイツだけは…


その瞬間、バイクの排気音が聞こえた

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睡音 - 続編に入ってからもよろしくお願いします!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 次こそちゃんと本編に入れます!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - こんなに長くなる予定はなかったんですけどね〜 (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 過去編が長くなってしまいすみません!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 関東事変と武道過去編が終わりました!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睡音 | 作成日時:2022年3月12日 22時

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