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49話 ページ50

ドンッ


冨「炭治郎!!」


『クソッアイツだけ取り残された!』


俺と冨岡さんは炭治郎にはじかれたが

炭治郎だけ、無惨の体内に取り残された


「日陰に入らせるな!!」


鎹鴉から輝利哉様の指示が出される


俺たちは炭治郎の無事を祈りながら

無惨を転がし

斬りつけ

抑え込む


日光による崩壊が始まった


土に潜ろうとする無惨を

悲鳴嶼さん達が引っ張り引き留める

俺ら柱は、斬りこみ続ける


無惨が血を吐いた

奇声があたりに響き渡る


崩壊がはやまる


無惨は塵となって消えた


やっと、元凶が…

数百年間、夜を牛耳ってきた鬼が

今この時、消滅した

俺たちの悲願がはたされた


隊員から歓声が上がる

皆、泣き始める


『やっと、終わった…』


俺も安心して、体から力が抜ける

体が動かない


「時柱様?時柱様!!」

「しっかりしてください!!」


いろんな人たちが俺に寄ってくる

ああ、こんな事初めてだ

皆、俺のことをいつも避けているのに…


心配してくれてありがとう

そういいたいのに、口が動かない

死ぬのかな…

俺の意識はそこできれた





俺は隊員の中で一番目覚めるのが遅かったらしい

血も足りない、傷も多い

凍傷もしばしば

生き残った中で一番の重症


昨日の夜が峠で

死ぬかもしれないと言われたらしい


いろんな隊員がお見舞いに来た

八割くらいが知らない隊員だった

宇随さんから

コイツは怖くねぇから仲良くしてやってくれと言われたらしい

お見舞いに来た人たちは、

「時柱様って意外と優しいんですね」

「案外気さくな人でした」

とかなんとか、言っていた

もう、何も言わない、慣れた


無惨の被害は本当に大きかった

柱も俺と冨岡さん、不死川さんしか生き残っていない

一般の隊員の死者も多かった

でも、そんな被害はもう出ない

やっと、平和が訪れたのだ


俺の怪我がある程度治ったら

柱合会議が行われた

輝利哉様に頭を下げられたが

支援してもらって

日向の仇も討てて

産屋敷家には本当にお世話になった

鬼殺隊の皆で記念撮影もして

一枚ずつ写真をもらった

写真を撮ったのは結婚のとき以来だ


それから月日がたち

俺は24歳になった

あと、数分で明日になる

明日は6月25日

俺の最後の日だ


『最期はここに来るって決めてたんだ』

『仇は取ったよ、日向』

『俺頑張ったんだ』

『そろそろ、そっちに行くよ』


俺は日向の墓の前で息を引き取った

月の光が心地よい

静かな夜だった

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睡音 - 続編に入ってからもよろしくお願いします!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 次こそちゃんと本編に入れます!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - こんなに長くなる予定はなかったんですけどね〜 (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 過去編が長くなってしまいすみません!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)
睡音 - 関東事変と武道過去編が終わりました!! (2022年4月6日 15時) (レス) id: 951873bf54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睡音 | 作成日時:2022年3月12日 22時

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