時を戻して今世こそ 【東京卍リベンジャーズ】【鬼滅の刃】

45話 ページ46

氷の人形は一体一体が強かった

大きさに反して力も強い

人形一体は童磨一体分と考えてもいい強さだ


童「あとは任せるね」


『逃げんな！！』


伊「待てテメェ逃げんな！！」


俺らが叫んでも、素直に鬼が言うことを聞くはずがない


伊「くそが、邪魔すんな」

伊「何だこれ！？バカか！！」

伊「全部凍るのかよ、ふざけんな！！


『落ち着け！！伊之助君！！』


俺も人の事を気にしてられない

目の前にいる人形は一体だったはずなのに二体に増えている

童磨が増やしたらしい


カ「伊之助！！焦らないで！！」

カ「武道さん！！もう少しです！！」

カ「あと少し粘って！！」


あと少し？

何かあるのか、策が…


その時

視界の端にいた童磨が崩れ落ちるのが見えた

氷の人形も割れて消えていく


伊「何だああ！？急に消えたぞ」

伊「罠かァァ何かのぉぉ！！」


カ「違う！！師範の毒が効き始めた」


しのぶさんの毒

俺はしのぶさんが藤の花の毒を飲んでいたことを思い出した

何度言っても、仇の為とやめなかった

初めて知ってからどのくらいの時がたっただろう

長い間飲み続けた毒は

しのぶさんの体に蓄積され続けてきたんだ


『本当に尊敬に値する人だよ！！しのぶさんはァ！！』


伊「往生しやがれ、ド腐れ野郎！！」


童磨は危機を察知し大技を出す


俺らも力を振り絞って童磨までの距離を詰めていく

カナヲさんが童磨の頚に刀を当てるが

後ろからの血気術で腕が固められてしまう


伊「ぬおおおお！！」

伊「獣の呼吸 思いつきの 投げ裂きィィィィィ！！」


伊之助君が投げた刀がカナヲさんの刀を動かす

だが、まだ力が足りない


『時の呼吸 肆の型 六道輪廻』


俺もカナヲさんの刀を押す

童磨の血気術が俺の体にも当たる


俺の左腕が飛ばされる


カ「武道さん！！」


伊「大丈夫かァ！扇野郎！！」


とてつもなく痛い

でも、ここで力を緩めるわけにはいかない

日向の仇を腕一本の犠牲で済むなら

安いものだ


『死ねェエェェ！！』


カナヲさんの刀は童磨の頚を斬り飛ばした


童磨の血気術でできた氷が崩れていく


童磨は塵になって消えていく


伊「口ほどにもねえ野郎だぜ」

伊「ワーハハハ」

伊「トドメじゃアア！！」

伊「仇は討ったぜ！ワーハハハハ」


伊之助君は崩れかけの童磨の頭をぐりぐりと踏みつぶした

そして力が抜けたように尻餅をつく


カナヲさんは、胡蝶さんとしのぶさん


伊之助君は、お母さん


俺は、日向の仇


やっと、やっとだ

仇は討ったぞ、日向

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